
現場の悩み・働き方・制度を、立ち止まって確認できる視点で発信しています。
介護の仕事を続ける中で、「今の職場がつらい」と感じている方は、決して少なくありません。
「朝、出勤前から気が重い」「休みの日も仕事のことが頭から離れない」「このまま続けていいのか分からない」——
そんな気持ちを抱えながら、毎日現場に立っている方も多いのではないでしょうか。
このページは、今の職場に違和感やつらさを感じている介護職の方が、
「何がしんどいのか」「何を変えられるのか」「他にどんな選択肢があるのか」を、
一度立ち止まって整理するための場所です。
「今の職場がつらい」と感じやすい理由
- 人手不足で常に余裕がない。
- 業務量と責任が増え続けている。
- 相談しづらい空気がある。
- 評価や感謝を感じにくい。
介護現場では、利用者対応が最優先されるため、職員一人ひとりの余裕が削られがちです。
その結果、「忙しいのが当たり前」「しんどくても我慢するもの」という空気が生まれやすくなります。
さらに介護は、身体介助だけでなく、判断・調整・気遣いが連続する仕事です。
表面上はこなせていても、内側ではストレスが蓄積していき、気づいたときには限界に近づいていることもあります。
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我慢を続けた場合に起こりやすいこと
- 慢性的な疲労や体調不良。
- 仕事への意欲低下・感情の麻痺。
- 人間関係のさらなる悪化。
つらさを抱えたまま働き続けると、最初は「少し疲れているだけ」だった状態が、
回復に時間がかかる段階へ変わっていくことがあります。
イライラしやすくなったり、利用者さんや同僚に余裕を持てなくなったり、
「自分には向いていないのかも」と自己否定が強くなるケースも少なくありません。
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あなたの「つらさ」はどのタイプに近い?
- 人間関係が一番しんどい。
- 業務量や責任が重すぎる。
- 記録や申し送りが追いつかず、常に焦る。
- 夜勤や生活リズムの乱れが限界に近い。
- 気力が続かず、頭も体も回らない感じがする。
つらさの原因は、人によって少しずつ違います。
まずは「自分がどこで一番消耗しているか」を把握すると、次の選択を間違えにくくなります。
人間関係が中心の方は、現場の空気や距離感の問題が絡みやすいです。
記録や報連相が中心の方は、能力の問題ではなく「仕組み」の問題であることも少なくありません。
夜勤が中心の方は、生活リズムの乱れが“つらさの根”になっているケースがあります。
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「自分がダメなのか」「環境が合っていないのか」を切り分ける
介護の仕事がつらくなると、真面目な人ほど「自分の努力が足りない」と考えがちです。
でも実際には、職場の構造やルールが原因で、負担が増えていることも多いです。
切り分けのヒント:
・どの職員も同じように疲弊しているなら、構造の問題の可能性が高い。
・特定の人だけが苦しいなら、配置・役割・相談ルートに課題があることが多い。
・やり方の改善で回る余地があるのか、何をしても回らないのかを見てみる。
「介護という仕事が嫌なのか」
「今の職場の条件がつらいのか」
ここを切り分けるだけでも、次の打ち手が変わってきます。
記録・責任・不安が重なっている場合
業務そのものより、
「ミスが怖い」「責任が重い」「記録に追われる」「あとで怒られそう」
といった心理的負担が、つらさの中心になっていることもあります。
まず押さえたいのは、記録は“完璧な文章”ではなく、事実が追えることが目的だという点です。
小さく整えるだけで、焦りや抜け漏れが減り、気持ちの余裕も戻りやすくなります。
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働き方を調整するという選択肢
「辞める・続ける」の二択ではなく、働き方を調整するという選択肢もあります。
負担が大きい状態で“根性で続ける”より、調整して持ち直す方が結果的に長く働けるケースも多いです。
職場・業種を変える
- 分担が明確で、判断を抱え込みにくい職場。
- チーム体制が強く、相談しやすい職場。
- 業務が整理されていて、記録やルールが整っている職場。
同じ介護職でも、施設や法人が変わるだけで、忙しさの質・求められる役割は大きく変わります。
「介護が合わない」ではなく「今の職場が合わない」だけだった、ということも普通にあります。
勤務形態・負担を見直す
- 常勤から非常勤へ切り替える。
- 夜勤回数を減らす、夜勤なしへ寄せる。
- 短時間勤務や派遣など、期間限定で負担を軽くする。
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「辞めたほうがいい状態」と「調整で済む状態」
調整で改善しやすいケース
- 一時的な人手不足や繁忙期が原因になっている。
- 配置や役割、シフトの見直しで改善の余地がある。
- 相談できる上司や先輩がいて、話を聞いてもらえる。
早めに環境を変えたほうがいいケース
- 慢性的な人員不足が続き、改善の見込みがない。
- ハラスメントや理不尽が放置されている。
- 体調やメンタルに明確な不調が出ている。
- ミスや事故が起きやすい状況でも、仕組みが変わらない。
「限界まで耐えてから動く」必要はありません。
調整できるうちに動くことも、立派な判断です。
次に取れる、無理のない一歩
- 同じ悩みを持つ人のQ&Aを読んで、まず言語化する。
- 求人を情報収集として眺め、条件の相場を知る。
- 他の人別ガイドも見て、自分の悩みの軸を確かめる。
すぐに決断する必要はありません。
「知る」「比べる」だけでも、気持ちは少しずつ整理されていきます。
まとめ:自分を守る選択をしていい
- つらさには理由がある。
- 選択肢は一つではない。
- 続けられる形が一番大切。
介護の仕事は、誰かを支える仕事です。
だからこそ、支える側がすり減りきらない形を選んでください。
このページが、
「少し整理できた」「考え直してもいいかもしれない」
そう感じるきっかけになれば幸いです。
今の状況に近いテーマから、整理を続ける

飲食・WEB・デザイン・出版など、様々な業界を経験し、今は日々利用者さんと向き合う現役のケアワーカー。介護にたどり着いたのは、大好きだった祖母の自宅介護がきっかけ。
ケアチルでは、現場での視点も交えつつ、これから介護業界に携わろうとしている方、すでに業界にいて岐路に立っている方に向けて、介護業界の情報を分かりやすくお届けします。






