
※この記事は「訪問介護・外勤系」に関する介護現場あるあるQ&Aの一つです。
訪問介護や施設介護の現場では、
「今日はどう考えても時間が足りない」
「全部やろうとすると時間オーバーしてしまう」
そんな状況に直面することは少なくありません。
特に、利用者さんの体調変化や急な要望が重なると、
予定していたサービスを時間内に終わらせるのが難しくなることもあります。
そんなとき、
「どこまでやるべきか」「何を後回しにしていいのか」
迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、サービス時間が足りないと感じたときに、
現場で迷わず判断するための優先順位の考え方と、
無理をしないための報告・相談のポイントを、介護職目線で詳しく解説します。
① まず最優先すべきは「安全・衛生・生活の維持」
サービス時間が足りないと感じたときは、
まず次の視点で優先順位を整理します。
「これをやらないと危険・不衛生・生活が成り立たないか」
具体的には、
- 転倒や事故を防ぐための介助
- 排泄介助やおむつ交換
- 服薬や水分摂取の支援
- 最低限の清潔保持
これらは、安全・衛生・命に直結する内容であり、
最優先で行うべき支援です。
逆に、後回しにできる内容は、
「今すぐでなくても生活に大きな支障が出ないもの」と考えると整理しやすくなります。
② 「全部やらなきゃ」という思い込みを手放す
真面目な介護職ほど、
「頼まれたことは全部やらなきゃ」
と自分を追い込んでしまいがちです。
しかし、時間が足りない状況で無理に詰め込むと、
- 声かけが雑になる
- 安全確認が不十分になる
- 事故やミスが起きやすくなる
といったリスクが高まります。
サービスは「量」よりも「質」と「安全」が大切です。
終わらないときに無理をしない判断も、専門職として必要なスキルです。
③ その場で無理に詰め込まず、状況を共有する
時間内に終わらないと判断した場合、
その場で無理に対応を続けないことが重要です。
まずは、
- 何が終わらなかったのか
- なぜ時間が足りなかったのか
を整理し、事業所や責任者へ報告しましょう。
早めに共有することで、
- 次回サービスでの調整
- 他スタッフのフォロー
- 内容や時間の見直し
といった対応につなげやすくなります。
「終わらなかった=自分のせい」ではありません。
現実を伝えることが、利用者さんを守ることにもつながります。
④ 利用者さんへの伝え方も大切なポイント
サービスが時間内に終わらない場合、
利用者さんへの伝え方にも配慮が必要です。
例えば、
- 「今日はここまでになります」
- 「安全にできるところを優先しますね」
と、理由を添えて説明することで、
不安や不満を感じさせにくくなります。
曖昧に終わらせるより、
状況をきちんと共有する姿勢が、信頼関係の維持につながります。
⑤ 慢性的に終わらないなら「個人の工夫」では限界
一時的ではなく、
- ほぼ毎回時間が足りない
- いつも焦りながら対応している
という状態が続いている場合、
それは個人の段取りの問題ではない可能性が高いです。
この場合は、
- サービス内容が多すぎないか
- 時間設定が現実的か
- 利用者さんの状態が変化していないか
といった点を見直す必要があります。
一人で頑張り続けるほど、
疲労やストレスが蓄積し、離職や事故のリスクが高まります。
⑥ ケアマネジャーへの相談は「正しい選択」
サービス時間が慢性的に足りないと感じたら、
ケアマネジャーへの相談をためらう必要はありません。
ケアマネジャーに共有することで、
- サービス内容の再調整
- 時間延長の検討
- 他サービスとの組み合わせ
といった選択肢が生まれます。
現場で感じている「終わらない」「無理がある」という声は、
ケアプランを見直すうえで重要な情報です。
⑦ 優先順位を決める力は「経験と判断力の証」
サービス時間内に終わらないとき、
何を優先するか判断するのは簡単なことではありません。
しかし、その判断力は、
介護職としての経験と専門性が育っている証
でもあります。
すべてを完璧にこなすことよりも、
安全で安心な支援を選び取る力を大切にしましょう。
まとめ:時間が足りないときこそ「安全・共有・相談」
サービス時間内に終わらないと感じたときは、
焦らず、次のポイントを意識しましょう。
① 安全・衛生・生活維持を最優先
② 無理に詰め込まない
③ 終わらない状況を早めに報告
④ 利用者さんへ丁寧に説明
⑤ 慢性的なら個人で抱え込まない
⑥ ケアマネジャーに相談する
⑦ 判断する力は専門性の一部
時間が足りないと感じるのは、
あなたが現場を真剣に見ているからこそ。
一人で背負わず、
チームと連携しながら、
無理のない支援を続けていきましょう。
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