
現場の悩み・働き方・制度を、立ち止まって確認できる視点で発信しています。
「介護の仕事は続けたいけれど、週5日勤務は体力的にきつい」「正社員の安定は手放したくないけれど、休みを増やしたい」と考えている方もいるでしょう。
介護職では、一般的な週休2日だけでなく、週休3日・週4日勤務を正社員の働き方として採用する求人も実際にあります。2026年9月時点でも、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、訪問介護、デイサービスなどで週休3日制の正社員募集が確認できます。
ただし、「週休3日」と書かれていても、1日の勤務時間、夜勤の有無、年間休日、給与の計算方法は職場ごとに異なります。休みの多さだけで選ぶと、入職後に「思っていた働き方と違った」と感じることもあります。
この記事では、介護職の週休3日・週4日勤務の正社員求人について、実際の募集例を踏まえながら、メリット・注意点・求人の見分け方を整理します。
介護職でも週休3日の正社員求人はある
結論からいうと、介護職でも週休3日制の正社員求人はあります。まだすべての法人で一般的な働き方とはいえませんが、採用ページや求人情報を見ると、週4日勤務を選べる職場は実際に存在します。
たとえば2026年9月時点では、株式会社チャーム・ケア・コーポレーションの採用情報で「選択的週休3日制」「週4日勤務」の介護スタッフ求人が確認できます。また、IKOI GROUPでは年間休日156日の週休3日・正社員求人、ピースフリーケアグループでは年間休日160日以上の週休3日制正社員求人が掲載されています。
つまり、「正社員なら週5日勤務しか選べない」と決めつける必要はありません。ただし、地域や施設形態によって求人数には差があるため、条件を少し広げて探すことが大切です。
週4日勤務にはいくつかの形がある
同じ「週休3日」でも、働き方は一つではありません。求人を見るときは、休日日数だけでなく勤務時間の組み方まで確認しましょう。
1日8時間前後を週4日働くタイプ
週4日勤務で、1日の勤務時間は一般的な日勤と大きく変わらないタイプです。現在の求人でも、1日8時間程度の勤務を週4日にした募集があります。
週の総労働時間が短くなる場合、給与体系も週5日勤務とは異なることがあります。月給だけでなく、賞与や各種手当の扱いも確認しましょう。
1日の勤務時間を長くして休日を増やすタイプ
職場によっては、1日の勤務時間を長めに設定し、その分出勤日数を減らす働き方もあります。介護施設では変形労働時間制を採用しているケースもあるため、単純に「週4日=毎日短時間」とは限りません。
特に夜勤がある職場では、夜勤1回を何時間勤務として扱うかで生活リズムが大きく変わります。
週休3日で働くメリット
体力を回復する時間を取りやすい
介護職は、移乗・入浴・排泄介助など身体を使う場面が多い仕事です。休みが1日増えることで、疲労回復や通院、運動などに時間を使いやすくなります。
現在の働き方で「休んでも疲れが抜けない」と感じている場合、仕事内容そのものを辞める前に、出勤日数を見直すのも一つの方法です。
子育てや家族との時間を確保しやすい
平日の休みを作れる職場なら、学校行事、役所の手続き、家族の通院などにも対応しやすくなります。週休3日は、介護職を続けながら生活との両立を考えたい人にとって有力な選択肢です。
正社員のまま働き方を調整できる可能性がある
「休みを増やすならパートに変わるしかない」と考える人もいますが、週休3日正社員なら、雇用形態を大きく変えずに勤務日数を抑えられる場合があります。
ただし、福利厚生や賞与などの条件は法人ごとに異なるため、正社員という名称だけで判断しないことが重要です。
週休3日求人の注意点
給与が週5日勤務と同じとは限らない
週の労働時間が短くなる働き方では、月給が通常の正社員より低く設定されることがあります。一方で、1日の勤務時間を長くすることで給与水準を維持する設計の職場もあります。
比較するときは月給だけでなく、基本給・夜勤手当・資格手当・賞与・想定年収まで確認しましょう。
休日が多くても1日の負担が重い場合がある
1日あたりの勤務時間が長い、夜勤回数が多い、人員配置が厳しいといった職場では、休日が増えても勤務日の負担が重くなる可能性があります。
「休みが多い=必ず楽」とは限りません。勤務日の仕事内容と休日の多さをセットで判断する必要があります。
希望する地域では求人が少ないこともある
週休3日制はまだ求人の標準条件ではありません。通勤範囲を限定しすぎると候補が見つかりにくい場合があります。
最初から「週休3日」という言葉だけで検索せず、「年間休日120日以上」「年間休日150日以上」「週4日勤務」「選択的週休3日制」など複数の条件で探すと見つけやすくなります。
求人票・面接で確認するポイント
週休3日の求人を見つけたら、次の点を確認しましょう。
- 週4日勤務が固定なのか選択制なのか
- 1日の実働時間と休憩時間
- 夜勤の有無と月の回数
- 年間休日数と希望休のルール
- 月給・基本給・手当・賞与の計算方法
- 残業や会議、研修が勤務日に収まるか
- 人員配置と急な欠勤時のフォロー体制
面接では「週休3日制の場合、実際の1か月のシフト例を教えていただけますか」と聞くと、連勤や夜勤の入り方を具体的に確認できます。
可能であれば施設見学も行い、職員が慌ただしすぎないか、記録業務が勤務時間内に終わっているかなども見ておきましょう。
週休3日が向いている人
週休3日の働き方は、特に次のような人と相性があります。
- 介護職は続けたいが体力的な負担を減らしたい人
- 子育てや家族の介護と両立したい人
- 資格勉強や副業などに使う時間を確保したい人
- 収入だけでなく休日数を重視したい人
- パートではなく正社員として働き続けたい人
反対に、「毎月の収入をできるだけ高くしたい」「休日より短い勤務時間を優先したい」という人は、週休3日より週5日の短時間勤務や日勤のみ求人が合うこともあります。
働き方を比較したい場合は、正社員・パート・派遣など介護職の働き方の違いも参考にしてください。
週休3日の介護求人を探す方法
検索条件を一つに絞りすぎない
求人サイトでは「週休3日」の専用条件がないこともあります。その場合は、年間休日数、週4日勤務、日勤のみ、残業少なめなど周辺条件から候補を探します。
休日を重視するなら、年間休日120日以上の介護求人を選ぶポイントも合わせて確認すると、休日数の見方が整理しやすくなります。
日勤のみの求人も比較する
週休3日が見つからない場合でも、夜勤をなくすことで負担を減らせることがあります。生活リズムを優先したい人は、夜勤なし・日勤のみで探せる介護転職サイトも候補になります。
転職サービスには条件を具体的に伝える
転職サービスを使う場合は、「休みが多い職場がいい」だけでなく、「週4日勤務を希望」「年間休日150日前後も含めて探したい」「夜勤は月○回まで」など、譲れない条件と妥協できる条件を分けて伝えましょう。
複数のサービスを比較したい場合は、介護転職サイトおすすめ7選で、求人の探し方やサポート方法の違いを確認できます。
よくある質問
週休3日でも正社員として働けますか?
はい。実際に週休3日・週4日勤務を正社員として募集している介護事業者があります。ただし、勤務時間や給与体系は職場ごとに違うため、雇用条件を必ず確認してください。
週休3日なら年間休日は何日くらいですか?
週3日の休日だけを単純計算すると年間156日前後になりますが、実際の年間休日は法人のシフト設計、祝日、特別休暇の扱いなどで変わります。求人票に記載された年間休日数を確認しましょう。
週休3日だと給料は下がりますか?
必ず下がるわけではありません。ただし、週の総労働時間が短くなる制度では給与が調整されることがあります。基本給だけでなく、手当・賞与・想定年収を含めて比較してください。
夜勤ありでも週休3日は可能ですか?
可能な求人はあります。ただし、夜勤時間や夜勤明けの扱いで負担感は大きく変わります。夜勤回数と翌日の勤務有無を確認することが大切です。
まとめ
介護職でも、週休3日・週4日勤務の正社員求人は実際にあります。休みを増やしながら正社員として介護の仕事を続けたい人にとって、有力な選択肢です。
一方で、週休3日という言葉だけでは働きやすさは判断できません。1日の勤務時間、夜勤回数、年間休日、給与、残業、人員配置まで確認することが、転職後のミスマッチを防ぐポイントです。
「今の勤務日数では続けにくい」と感じているなら、介護職そのものを辞める前に、週休3日、日勤のみ、年間休日の多い職場など、働き方を変える選択肢を比較してみてください。
参考にした公開情報

飲食・WEB・デザイン・出版など、様々な業界を経験し、今は日々利用者さんと向き合う現役のケアワーカー。介護にたどり着いたのは、大好きだった祖母の自宅介護がきっかけ。
ケアチルでは、現場での視点も交えつつ、これから介護業界に携わろうとしている方、すでに業界にいて岐路に立っている方に向けて、介護業界の情報を分かりやすくお届けします。





