
※この記事は「記録・報連相・多職種連携」に関する介護現場あるあるQ&Aの一つです。
介護現場で働いていると、
医師への報告や連絡を任される場面に不安を感じる方は少なくありません。
「何から話せばいいのか分からなくなる」
「緊張して要点を飛ばしてしまう」
「電話を切ったあとに、伝え忘れに気づく」
特に電話報告では、相手の表情が見えない分、
話を簡潔にまとめる難しさを感じやすいものです。
この記事では、医師への報告で話がまとまらなくなる理由を整理しながら、
現場でそのまま使える伝え方のコツを、介護職目線で詳しく解説します。
① 話がまとまらなくなるのは「情報が頭の中で整理できていない」から
医師への報告がうまくいかないと、
「自分の説明力が足りない」と感じてしまいがちですが、
多くの場合、原因は別のところにあります。
それは、
伝える前に情報が整理できていない状態で話し始めていること
です。
現場では、
- 利用者さんの訴え
- 家族からの話
- 自分が観察した変化
と、複数の情報が一気に入ってきます。
これらを整理しないまま話し始めると、
話が前後したり、要点がぼやけてしまいます。
② 基本は「いつから・どんな症状が・どのくらい続いているか」
医師への報告でまず意識したいのが、
症状の時間軸です。
基本となるのは、次の3点です。
- いつから起きているのか
- どんな症状があるのか
- どのくらい続いているのか
この順番で整理すると、
医師は状況をイメージしやすくなります。
例えば、
「今朝から元気がない」よりも、
「昨日の夕方から食欲が低下し、今朝も食事量が2割程度でした」
と伝えたほうが、判断材料として有効です。
③ 数字や具体例を添えると伝わりやすくなる
医師への報告では、
主観的な表現よりも、
数字や具体例がとても重要です。
例えば、
- 「食事があまり進まない」 → 食事量3割
- 「熱っぽい」 → 37.8℃
- 「元気がない」 → ほぼ臥床、会話少ない
このように置き換えるだけで、
医師が判断しやすくなります。
特に、
- バイタルサイン
- 食事量
- 排泄状況
は、必ず確認しておきたいポイントです。
④ 電話をする前に「短いメモ」を作る
医師への報告が苦手な方に、
最もおすすめしたいのが、
電話前のメモ習慣
です。
メモといっても、
長い文章を書く必要はありません。
例えば、
- 症状:食欲低下、微熱
- 開始:昨日夕方〜
- 経過:今朝も改善なし
- バイタル:BT37.8℃、BP○○
この程度で十分です。
メモが手元にあるだけで、
話の順番が崩れにくくなり、
落ち着いて報告できるようになります。
⑤ 結論を先に伝える意識を持つ
医師への報告では、
結論を先に伝えることも重要です。
例えば、
「発熱と食欲低下があり、受診や指示をお願いしたくお電話しました」
と最初に伝えることで、
医師は「何についての連絡か」をすぐ把握できます。
その後に、
経過や詳細を補足する流れにすると、
話が脱線しにくくなります。
⑥ 分からないことは「分からない」と伝えていい
報告の途中で、
質問された内容が分からない場合もあります。
そんなとき、
無理に答えようとする必要はありません。
「確認してから、改めてご連絡します」
と伝えることは、
誠実な対応です。
曖昧な返答をしてしまうより、
正確な情報を後で伝える方が、
結果的に信頼につながります。
⑦ 報告は「完璧」より「伝わること」が大切
医師への報告に苦手意識があると、
「失敗してはいけない」
「ちゃんと話さなきゃ」
と自分を追い込んでしまいがちです。
しかし、医師が求めているのは、
流暢な説明ではなく、
判断に必要な情報が、過不足なく伝わること
です。
多少言葉が詰まっても、
メモを見ながらでも、
要点が伝われば問題ありません。
まとめ:医師への報告は「整理・具体・事前準備」で楽になる
医師への報告で話がまとまらないと感じたときは、
次のポイントを意識してみてください。
① 話す前に情報を整理する
② いつから・どんな症状・どのくらいを軸にする
③ 数字や具体例を添える
④ 電話前に短いメモを作る
⑤ 結論を先に伝える
⑥ 分からないことは確認する
⑦ 完璧より伝わることを重視
報告は経験を重ねるほど、
必ず楽になっていきます。
焦らず、
一つひとつ整理しながら、
自分なりの報告スタイルを身につけていきましょう。
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