
※この記事は「記録・報連相・多職種連携」に関する介護現場あるあるQ&Aの一つです。
介護現場では、定期的に行われるカンファレンスが
ケアの方向性や支援内容を共有する大切な場になっています。
しかしその一方で、
「何を話せばいいのか分からない」
「他職種がいると緊張してしまう」
「発言しようと思っているうちに話題が変わってしまう」
と、カンファレンスでうまく発言できずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
発言できない自分を責めてしまったり、
「意見を言えなかった…」と後から落ち込んでしまうこともありますよね。
この記事では、カンファレンスで発言しづらくなる理由を整理しながら、
無理なく、現場の声を伝えられるようになるための考え方と工夫を、
介護職目線で詳しく解説します。
① 発言できないのは「準備不足」ではなく「緊張」が原因
カンファレンスで話せないと、
「知識が足りないからだ」
「自分の意見に自信がないからだ」
と考えてしまいがちです。
しかし実際には、
完璧に話そうとする気持ちが、緊張を高めている
ケースがとても多くあります。
「ちゃんとした意見を言わなきゃ」
「間違ったことを言ったらどうしよう」
そう思えば思うほど、
言葉が出にくくなってしまいます。
これは能力の問題ではなく、
誰にでも起こる自然な反応です。
② カンファレンスは「正解を言う場」ではない
カンファレンスという言葉から、
「結論のある意見」
「専門的で正しい発言」
を求められているように感じるかもしれません。
ですが、本来のカンファレンスの目的は、
現場で起きていることを持ち寄り、より良い支援を考えること
です。
そのため、
- 答えが出ていない悩み
- 対応に迷っていること
- 「これでいいのか分からない」という疑問
も、立派な発言内容になります。
完璧な意見でなくても、
現場のリアルな声には大きな価値があります。
③ 「気になっていること」だけでも十分な発言
発言のハードルを下げるためにおすすめなのが、
「意見」ではなく「気づき」や「違和感」を言葉にする
という考え方です。
例えば、
- 最近、食事量が減っている気がする
- 夜間に落ち着かない様子が増えている
- 声かけの反応が以前と違う
こうした内容は、
現場に一番近い介護職だからこそ気づける情報です。
「こうした方がいいと思います」まで言えなくても、
「少し気になっています」と伝えるだけで、
カンファレンスの質は大きく高まります。
④ 事前メモは「発言の保険」になる
緊張しやすい方にとって、
事前のメモはとても心強い味方です。
メモといっても、
長い文章を書く必要はありません。
例えば、
- 最近気になった変化
- 対応に迷った場面
- 他職種に聞いてみたいこと
を、箇条書きで書いておくだけで十分です。
「これを一つ言えればOK」
という状態を作っておくと、
発言への心理的ハードルがぐっと下がります。
⑤ 最初は短く、途中で止まっても大丈夫
発言するとき、
最初から最後まで完璧に話そうとしなくて大丈夫
です。
途中で言葉に詰まったり、
話が整理できなくなった場合でも、
「うまく言えないんですが…」
「整理できていないのですが…」
と前置きすることで、
周囲もフォローしやすくなります。
カンファレンスは一人で話し切る場ではなく、
対話を重ねる場です。
⑥ 発言しない=参加していない、ではない
どうしても発言できない回があっても、
それだけで「ダメ」だと考える必要はありません。
相づちを打つ、
他の人の話をしっかり聞く、
後で個別に共有する――。
こうした関わり方も、
チームの一員としての大切な参加です。
「毎回必ず発言しなければならない」
という思い込みを手放すことも、
気持ちを楽にするポイントです。
⑦ 発言しづらさは「成長の途中」であるサイン
カンファレンスで緊張するのは、
ケアに対して真剣だからこそ
です。
利用者さんのことを考え、
「変なことを言ってはいけない」と思う気持ちは、
責任感の表れでもあります。
少しずつでも、
「気づき」を言葉にする経験を重ねていけば、
発言への苦手意識は確実に和らいでいきます。
まとめ:カンファレンスは「完璧」より「現場の声」
カンファレンスでうまく発言できないと感じたときは、
次のポイントを思い出してみてください。
① 緊張するのは自然なこと
② 正解を言う場ではない
③ 気になっていることだけで十分
④ 事前メモが安心材料になる
⑤ 短くても途中で止まっても大丈夫
⑥ 発言できない回があっても問題ない
⑦ 発言しづらさは成長の途中
あなたが日々感じている違和感や気づきは、
チームにとって貴重な情報です。
無理をせず、
自分のペースで、
少しずつ声を届けていきましょう。
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