介護福祉士国家試験は難しい?第38回の合格率70.1%・合格基準から難易度を解説

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「介護福祉士国家試験は難しい?」「合格率が高いなら、あまり勉強しなくても受かる?」と気になっている方もいるでしょう。

第38回介護福祉士国家試験(2026年1月25日実施)は、受験者78,469人、合格者54,987人で、合格率は70.1%でした。数字だけを見ると合格しやすそうですが、約3割は不合格になっており、出題範囲も広いため「簡単だから対策不要」と考えるのはおすすめできません。

さらに第38回試験からはパート合格制度が導入され、試験の仕組みにも変化があります。この記事では、最新の公式結果をもとに、介護福祉士国家試験の難易度、合格条件、難しく感じやすい理由、合格に向けた準備をわかりやすく整理します。

介護福祉士国家試験は難しい?結論から整理

介護福祉士国家試験は、極端に合格率が低い試験ではありません。しかし、「合格率が高め=誰でも簡単に受かる試験」ではありません。

第38回試験の合格率は70.1%でした。受験者のおよそ7割が合格した一方、約3割は合格に届かなかった計算です。

また、介護福祉士国家試験では総得点だけでなく、試験科目群ごとの得点も合否に関係します。得意分野だけで点数を稼ぐのではなく、幅広い範囲を学ぶ必要があります。

そのため難易度は、「一部の難問を解けるか」よりも、働きながら学習を続け、苦手分野を残さず本番まで準備できるかという視点で考えるとわかりやすいでしょう。

第38回介護福祉士国家試験の合格率は70.1%

社会福祉振興・試験センターが公表した第38回試験の結果は次のとおりです。

  • 試験日:2026年1月25日
  • 受験者数:78,469人
  • 合格者数:54,987人
  • 合格率:70.1%

第37回の合格率78.3%、第36回の82.8%と比べると、第38回は低下しました。年によって合格率は変動するため、前年の数字だけを見て「次も同じくらい受かる」と判断しないことが大切です。

なお、試験制度や出題内容は変更されることがあります。これから受験する方は、受験年度の情報を社会福祉振興・試験センターで確認してください。

合格率だけでは分からない介護福祉士試験の合格条件

介護福祉士国家試験の難易度を考えるときは、合格率だけでなく合格条件を理解しておく必要があります。

社会福祉振興・試験センターの案内では、国家試験に合格するためには、合格基準点以上の得点を取ることに加え、11試験科目群すべてで得点することが必要とされています。

つまり、総得点が高くても、特定の科目群をまったく取れない状態は避けなければなりません。

苦手科目を放置しにくい試験

この仕組みがあるため、「得意な介護技術だけでカバーする」「苦手な制度分野は捨てる」といった極端な勉強方法はリスクがあります。

最初から全分野を完璧に覚える必要はありませんが、過去問を解きながら無得点になりそうな分野を早めに把握し、最低限の基礎を固めていくことが重要です。

介護福祉士国家試験を難しいと感じやすい4つの理由

1.出題範囲が広い

介護福祉士国家試験では、介護の基本や生活支援技術だけでなく、社会の理解、こころとからだのしくみ、認知症、障害、医療的ケアなど幅広い知識が問われます。

現場経験が長くても、日常業務であまり触れない制度や用語は改めて学び直す必要があります。

2.現場経験だけでは答えにくい問題がある

実務経験があることは大きな強みですが、「職場ではこうしている」という経験だけで全問に対応できるわけではありません。

国家試験では、制度上の考え方や利用者主体、自立支援、安全性などを踏まえて選択肢を判断する必要があります。現場の慣習と試験で求められる考え方を分けて整理することが大切です。

3.仕事と勉強の両立が難しい

実務経験ルートで受験する方の多くは、介護現場で働きながら試験勉強を進めます。早番・遅番・夜勤などがあると、毎日同じ時間に勉強するのは難しいでしょう。

試験そのものの知識量だけでなく、数か月にわたって学習を継続することも難しさの一つです。

4.「合格率が高いから大丈夫」と油断しやすい

7割前後という合格率を見ると、直前からでも間に合うと感じるかもしれません。しかし、第38回でも約3割は不合格でした。

特に過去問を一度も解かないまま本番を迎えると、自分の苦手分野や時間配分を把握できません。合格率ではなく、自分の得点状況を基準に準備を進めましょう。

第38回から始まったパート合格制度も知っておこう

第38回試験から、介護福祉士国家試験にはパート合格制度が導入されました。

総得点による判定で不合格となった場合でも、パートごとの条件を満たして合格したパートについては、翌年・翌々年の試験で受験免除を受けられます。

第38回では、パート別合格者がAパート3,935人、Bパート1,509人、Cパート6,181人と公表されています。人数には一部重複があります。

ただし、最初から「一部だけ合格すればいい」と考えるより、まずは全体合格を目標に学習するのが基本です。パート合格制度は、万一総合合格に届かなかった場合の次回受験負担を軽くする仕組みとして理解しておくとよいでしょう。

自分にとって難しいかを判断する3つのチェック

試験の難易度は、受験者の知識や学習状況によって変わります。次の3点を確認してみましょう。

  1. 過去問を解いて、分からない科目群が集中していないか
  2. 週単位で勉強時間を確保できるか
  3. 間違えた問題を解説まで確認する習慣を作れるか

まだ勉強を始めていない段階なら、点数が低くても問題ありません。重要なのは、早めに現在地を確認することです。

過去問で苦手分野が分かれば、テキストを最初から最後まで均等に読むより、必要な範囲へ時間を配分しやすくなります。

難しいと感じる人が合格に近づく勉強の進め方

まず過去問で出題形式に慣れる

最初からすべて暗記しようとすると、範囲の広さに圧倒されやすくなります。まずは過去問を解き、どのような聞かれ方をするのか確認しましょう。

間違えた問題では、正解だけでなく「なぜ他の選択肢が違うのか」まで確認すると理解が深まりやすくなります。

苦手分野をゼロのまま残さない

11試験科目群すべてで得点が必要なため、苦手分野を完全に捨てるのは避けたいところです。

得意分野を伸ばしながら、苦手分野でも基本問題を取れる状態を目指しましょう。

シフト勤務では「毎日」より「1週間」で計画する

介護職は勤務時間が一定とは限りません。「毎日2時間」のような計画が続かない場合は、週単位で学習量を決める方法があります。

日勤後は短時間の復習、休日は過去問、夜勤入りの日は無理をしないなど、勤務に合わせて役割を分けると続けやすくなります。

具体的な学習計画や過去問の使い方は、介護福祉士国家試験の勉強方法と働きながら進める学習計画で詳しく整理しています。

勉強を始める前に受験資格も確認する

介護福祉士国家試験は、勉強だけすれば誰でも受験できる試験ではありません。受験資格は取得ルートによって異なります。

実務経験ルートでは、実務経験の期間・従事日数と実務者研修などの要件を確認する必要があります。「3年働いたから大丈夫」と自己判断せず、従業期間と従事日数を分けて確認しましょう。

実務経験の数え方は、介護福祉士の実務経験3年・540日の計算方法でケース別に解説しています。

また、受験年度の申し込み期限や必要書類は、介護福祉士国家試験の申し込み方法・必要書類も確認してください。

介護福祉士国家試験の難易度に関するよくある質問

介護福祉士国家試験は独学でも合格を目指せますか?

独学でも合格を目指せます。市販教材や過去問を使い、自分で学習計画を立てて継続できる方なら十分選択肢になります。

一方、何から始めればよいか分からない、苦手分野の解説を一人で理解しにくい、学習管理が続かない場合は、講座や周囲のサポートを利用する方法もあります。

現場経験が長ければ勉強しなくても受かりますか?

現場経験は問題を理解する助けになりますが、勉強不要とは言えません。制度、医学的な基礎知識、用語など、勤務先や担当業務によって触れる機会が少ない範囲も出題されます。

何点取れば合格できますか?

合格基準は年度によって公表され、問題の難易度による補正もあります。そのため、受験前から「必ず○点」と固定して考えるのではなく、受験年度の公式な合格基準を確認してください。

一度不合格になったら、翌年は全部受け直しですか?

第38回試験からパート合格制度が始まりました。条件を満たして合格したパートは、翌年・翌々年の試験で免除を受けられます。適用条件は受験年度の公式案内を確認しましょう。

まとめ|合格率70.1%でも「簡単」と決めつけず、苦手を残さない準備を

第38回介護福祉士国家試験の合格率は70.1%でした。極端に合格率が低い試験ではありませんが、約3割が不合格となっており、誰でも無対策で合格できる試験ではありません。

特に重要なのは、合格率の数字に安心しすぎず、広い出題範囲を計画的に学び、11試験科目群に苦手を残しすぎないことです。

これから受験を目指す方は、まず過去問で現在地を確認し、苦手分野と勉強時間を把握しましょう。受験資格や申し込み条件も早めに確認しておくと、直前になって慌てずに済みます。

出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「第38回介護福祉士国家試験の合格発表について」「介護福祉士国家試験 結果通知の見方」

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