老健を辞めたい介護職へ|きつい理由と続ける・転職する判断基準、次の職場の選び方

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「老健は毎日忙しくてついていけない」「入退所が多く、利用者さんと落ち着いて関われない」「夜勤や身体介助がきつくて辞めたい」と感じていませんか。

老健(介護老人保健施設)は、在宅復帰を支える役割があるため、特養などの長期入所型施設とは仕事の進み方が異なります。利用者の入れ替わり、多職種との連携、リハビリを意識した支援、夜勤や身体介助が重なることで負担を感じる介護職もいます。

ただし、辞めたい原因が老健という施設形態そのものにあるのか、今の職場の人員体制・夜勤回数・人間関係にあるのかで、次に選ぶ職場は変わります。この記事では、老健を辞めたいと感じやすい理由、続ける・転職する判断基準、別の老健や他施設を選ぶときの確認ポイントを整理します。

老健を辞めたいと感じやすい主な理由

老健は、介護だけでなくリハビリや医療との連携を意識しながら在宅復帰を支える施設です。そのため、長期的な生活支援を中心とする施設とは違う忙しさがあります。

入退所が多く、利用者を覚えるだけでも負担になる

老健では、利用者の状態に応じて入退所が繰り返されます。新しく入所した人の身体状況、介助方法、注意点、生活歴などを把握しながら、退所に向けた支援も進めなければなりません。

利用者と時間をかけて関係を築くことを大切にしたい人にとっては、「ようやく慣れたころに退所する」「次々に新しい利用者を覚えるのが大変」と感じることがあります。

身体介助が多く、体力的につらい

移乗、排泄、入浴、食事などの身体介助が続く職場では、腰や肩への負担を感じやすくなります。さらに、リハビリの予定や入浴、食事時間などに合わせて動く必要があると、時間に追われる感覚も強くなります。

体力面が一番の退職理由なら、次の職場では施設名だけでなく、利用者の介護度・移乗方法・福祉用具の活用・職員配置まで確認することが重要です。身体介助が少ない働き方を探したい場合は、身体介助が少ない介護職・職場の選び方も参考になります。

多職種との連携に疲れる

老健では、介護職だけでなく、医師、看護師、リハビリ職、支援相談員、ケアマネジャーなど複数職種と情報を共有する場面があります。

多職種から学べることが多い一方、職種によって優先する視点が違い、「介護側の意見が伝わらない」「指示や方針が頻繁に変わる」と感じるとストレスにつながります。

在宅復帰を意識した支援に難しさを感じる

老健では、ただ身の回りのことを代わりに行うのではなく、利用者ができることを維持・回復できるよう支援する視点が求められます。

急いでいると介護職がすべて介助したほうが早い場面でも、自立支援を意識して見守る必要があります。忙しさと支援方針の間で葛藤し、「思うような介護ができない」と感じる人もいます。

夜勤や不規則勤務がきつい

老健では24時間体制で支援するため、夜勤がある職場も多くあります。夜間の排泄介助、巡回、コール対応、急な体調変化への対応などが重なると、精神的にも身体的にも消耗しやすくなります。

夜勤そのものが続けにくい場合は、老健を辞めるかどうかだけでなく、夜勤回数を減らせるか、日勤のみの働き方へ変えられるかも検討しましょう。介護職で夜勤なし・残業なしの職場を探す方法も参考になります。

人手不足で毎日が慌ただしい

欠勤や退職が続き、常に少ない人数で業務を回している職場では、休憩が取りにくい、残業が増える、急なシフト変更が続くなどの負担が出やすくなります。

一時的な欠員なのか、長期間同じ状態が続いているのかを分けて考えることが大切です。人員体制が改善する見込みがない場合は、個人の工夫だけで解決するのは難しいことがあります。

老健を続けるか辞めるか迷ったときの判断基準

「忙しいから辞めたい」と感じたときは、何を変えれば続けられるのかを具体化します。辞める・我慢するの二択にせず、職場内で改善できる余地があるか確認しましょう。

夜勤・担当・フロア変更で改善できそうか

つらさの中心が夜勤回数や特定フロアの業務量にある場合、勤務調整や配置変更によって負担が変わる可能性があります。

相談するときは「きつい」だけでなく、「夜勤が月○回続くと体調を崩しやすい」「移乗介助が集中する時間帯の人員が足りない」など、具体的に伝えると改善可能性を確認しやすくなります。

相談しても同じ問題が繰り返されているか

人手不足、残業、休憩が取れない、指示が統一されないなどについて何度相談しても変化がない場合は、今の職場だけで解決するのが難しいかもしれません。

「もう少し頑張れば慣れるか」ではなく、「何が変われば続けられるか、その変化は現実的に起こりそうか」を基準に考えます。

老健で働くメリットをまだ感じているか

多職種と連携できること、リハビリや医療の視点を学べること、在宅復帰を支援することにやりがいを感じているなら、別の老健へ移る選択肢もあります。

反対に、「利用者ともっと長く関わりたい」「入退所の多い環境が合わない」「夜勤のない仕事へ移りたい」という気持ちが強いなら、他施設も比較したほうがよいでしょう。

さかもと
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老健を辞めたいからといって、介護職そのものを辞める必要があるとは限りません。「老健特有の働き方」と「今の職場だけの問題」を分けると、次の選択肢を整理しやすくなります。

老健が合わないのか今の職場が合わないのか

転職後に同じ悩みを繰り返さないためには、施設形態と職場環境を分けて考える必要があります。

別の老健も候補になるケース

  • 在宅復帰支援にはやりがいを感じる
  • 多職種連携を続けたい
  • つらさの中心が人間関係や管理者との相性にある
  • 夜勤回数や人員配置が変われば続けられそう
  • 今のフロアや業務分担に負担が偏っている

この場合は、別の老健で人員体制、夜勤人数、業務分担、教育体制などを確認する価値があります。同じ老健でも職場環境は大きく異なります。

別の施設形態を考えたいケース

  • 入退所が多い環境そのものが合わない
  • 利用者と長期的に関わりたい
  • 医療・リハビリとの連携より生活支援を重視したい
  • 夜勤や重い身体介助を減らしたい
  • 業務スピードに追われる働き方から離れたい

この場合は、デイサービス、訪問介護、グループホーム、有料老人ホームなど、別の働き方を比較します。施設ごとの役割の違いを確認したい場合は、特養と老健の違いも参考にできます。

老健から転職するときの次の職場候補

老健で身につけた身体介助、多職種連携、状態観察、在宅復帰を意識した支援経験は、ほかの介護現場でも活かせます。

職場候補 変わりやすい点 確認したいこと
別の老健 人員体制・夜勤回数・業務分担を変えられる可能性がある 夜勤人数、介護度、残業、職員配置
特養 利用者と比較的長期で関わりやすい 身体介助量、夜勤、人員配置、看取り対応
デイサービス 日中中心の勤務を選びやすい 送迎、入浴介助、レクリエーション、勤務曜日
訪問介護 一対一で利用者と関わりやすい 一人対応、移動、担当件数、相談体制
有料老人ホーム・サ高住 施設ごとの介護度や業務内容を比較しやすい 夜勤、身体介助量、人員体制、業務範囲

たとえば「利用者ともっとじっくり関わりたい」なら長期入所型の施設、「夜勤をなくしたい」ならデイサービスや日勤のみ求人など、辞めたい原因から候補を絞ります。

別の老健へ転職するときの確認ポイント

老健の仕事自体は続けたい場合、求人票の給与だけで決めると同じ悩みを繰り返す可能性があります。今の職場で負担だった点を確認項目へ変えましょう。

  • 夜勤は何人体制か
  • 月の夜勤回数の目安はどの程度か
  • 入退所の頻度とフロアの利用者数
  • 介護職と看護・リハビリ職の連携方法
  • 入職後の教育担当や研修期間
  • 記録方法と残業の発生状況
  • 休憩を確保できる運用になっているか
  • 福祉用具や移乗機器をどの程度活用しているか

見学できる場合は、職員同士の声掛け、移乗介助の方法、忙しい時間帯の雰囲気まで確認すると働くイメージを持ちやすくなります。介護施設見学で確認したいポイントもあわせて参考にしてください。

退職前に整理しておきたいこと

辞めたい理由を2〜3個に絞る

「老健がきつい」という言葉だけでは、次の職場で何を変えるべきか分かりません。「夜勤」「身体介助」「入退所の多さ」「人間関係」「残業」「多職種連携」などに分け、特に大きな理由を2〜3個に絞ります。

残したい条件も書き出す

辞めたい職場にも、今後残したい条件があるかもしれません。たとえば「医療知識は学びたい」「正社員で働きたい」「通勤時間は短くしたい」などです。

変えたい条件と残したい条件を両方決めることで、次の求人を比較しやすくなります。

退職理由を次の希望へ言い換える

転職面接では、前職への不満だけを並べるのではなく、次の職場でどう働きたいかまで整理します。

たとえば「老健は忙しすぎた」ではなく、「利用者一人ひとりとより長期的に関わり、生活支援を深めたい」と伝える形です。退職理由の伝え方は、介護職の面接で退職理由をどう答えるかも参考になります。

施設名ではなく辞めたい原因から条件を決める

最初から「次は特養」「次はデイ」と決める必要はありません。夜勤がつらいなら日勤のみ、身体介助がつらいなら介護度や移乗方法、人間関係がつらいなら見学可能・教育体制あり、というように条件へ置き換えます。

求人票で分からないことは見学・面接で確認する

実際の人員体制、残業、休憩の取りやすさ、多職種間の雰囲気は、求人票だけでは分かりにくい情報です。

人間関係が退職理由の中心なら、人間関係の良い介護職場を見分けるポイントも確認し、見学・面接で見る項目を決めておきましょう。

複数の施設形態を比較する

老健を離れたいものの、どの施設が合うか決めきれない場合は、複数の施設形態を同じ条件で比較する方法があります。給与だけでなく、夜勤、介護度、職員数、通勤、仕事内容まで並べて比べることが大切です。

介護転職サービスの違いを確認したい場合は、介護転職サイトおすすめ7選と目的別の選び方も参考にしてください。

老健以外も含めて求人を比較したい人へ

「夜勤を減らしたい」「身体介助の負担を軽くしたい」「もっと利用者と長く関わりたい」など希望条件がある場合は、施設形態を決め切る前に複数求人を比較すると選択肢を整理しやすくなります。

さかもと
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老健を離れることだけを目標にするのではなく、「次は何を変えたいのか」を先に決めることが大切です。辞めたい理由を、そのまま次の求人条件に変えてみてください。

老健を辞めたい人によくある質問

老健を辞めたいと思うのは甘えですか?

辞めたい理由は人によって異なるため、甘えと決めつける必要はありません。夜勤、身体介助、入退所の多さ、多職種連携、人員体制など、何が働き続けにくさにつながっているかを具体的に整理することが大切です。

老健から特養へ転職できますか?

老健での身体介助、観察、多職種連携の経験は特養でも活かせます。一方で、特養は長期的な生活支援や看取りに関わることもあるため、仕事内容や施設方針を確認してから応募しましょう。

老健の夜勤がつらい場合は辞めるべきですか?

まずは夜勤回数の調整や日勤への変更が可能か確認します。それが難しく、夜勤そのものを今後避けたい場合は、日勤のみ求人やデイサービスなども比較すると選択肢が広がります。

別の老健へ転職しても同じ悩みになりますか?

同じ老健でも、人員配置、夜勤人数、介護度、記録方法、多職種連携、管理者の方針は異なります。今の職場で何がつらかったかを明確にし、その条件を応募前に確認することが重要です。

老健経験は転職で評価されますか?

老健で経験した身体介助、利用者の状態変化の観察、多職種への報告・連携、在宅復帰を意識した支援などは、ほかの介護現場でも活かせます。面接では「老健で何をしていたか」だけでなく、「その経験を応募先でどう活かすか」まで伝えると整理しやすくなります。

まとめ|老健を辞めたい理由を次の職場の条件に変えよう

老健を辞めたいと感じる背景には、入退所の多さ、身体介助、多職種連携、在宅復帰を意識した支援、夜勤、人手不足など、老健特有の負担があります。

ただし、今の職場の人員体制や夜勤回数、人間関係が原因なら、別の老健へ移ることで改善する可能性があります。一方、入退所の多い環境や夜勤、身体介助そのものを避けたいなら、別の施設形態を比較するほうが希望に近づきやすくなります。

「老健を辞めたい理由」を「次の職場で確認する条件」に変えることが、同じ悩みを繰り返さないための第一歩です。まずは、変えたい条件と残したい条件をそれぞれ2〜3個に整理し、求人・見学・面接で確認していきましょう。

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