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介護福祉士国家試験の勉強を始めると、「過去問は何年分やればいい?」「最初から時間を測るべき?」「同じ問題を何回も解く意味はある?」と迷いやすいものです。
第39回(2027年)の受験に向けては、過去問をただ大量に解くより、出題形式に慣れる→苦手分野を見つける→根拠まで確認して解き直すという流れを作ることが大切です。
この記事では、公式過去問の確認方法から、取り組む年数の目安、1周目・2周目以降の使い方、直前期の進め方まで整理します。
介護福祉士国家試験の過去問は公式サイトで確認できる
介護福祉士国家試験の過去の試験問題は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの公式サイトで公開されています。第38回についても、科目別の試験問題や音声読み上げ用問題、ふりがな付き問題などを確認できます。
まずは市販教材を増やす前に、公式の問題で「どのような聞かれ方をするのか」を確認しておくと、勉強の方向をつかみやすくなります。
公式過去問:社会福祉振興・試験センター「過去の試験問題」
過去問は何年分解けばいい?
「必ず○年分解けば合格できる」という公式な基準はありません。学習時間や基礎知識によって必要量は変わります。
目安を決めるなら、まず直近3回分程度を優先し、余裕があれば5回分程度まで広げる方法が取り組みやすいでしょう。大切なのは年数そのものではなく、間違えた問題を放置しないことです。
- 時間が限られる人:直近の問題を中心に繰り返す
- 基礎から確認したい人:問題を解きながらテキストへ戻る
- ある程度勉強が進んだ人:複数回分を使って本番形式の演習を増やす
なお、出題基準や制度は変わることがあります。古い問題ほど、制度・統計・法令に関する設問は現在の内容と異なる可能性があるため、最新教材や公式情報と照らして確認してください。
過去問はいつから始める?
テキストをすべて覚えてから過去問へ進む必要はありません。むしろ早い段階で一度問題に触れると、「何を覚える必要があるか」が見えやすくなります。
働きながら勉強する場合は、次のように段階を分けると続けやすくなります。
- 学習初期:数問ずつ解いて出題形式を知る
- 基礎学習期:学んだ分野の過去問を解く
- 仕上げ期:複数科目をまとめて解く
- 直前期:時間を測って本番に近い形で解く
勉強全体の組み立て方から確認したい方は、介護福祉士国家試験の勉強方法と学習計画もあわせて確認してください。
1周目は点数より苦手分野を見つける
初めて過去問を解くときは、点数が低くても必要以上に焦る必要はありません。1周目の目的は、現在地を知ることです。
問題ごとに、次の3種類へ分けておくと復習しやすくなります。
- 根拠を説明できて正解した問題
- 迷ったものの正解した問題
- 間違えた、または根拠がわからなかった問題
特に注意したいのが「たまたま正解した問題」です。正答していても理由を説明できなければ、次回は間違える可能性があります。
正解・不正解だけでなく、迷った問題にも印を付けておきましょう。
2周目以降は「なぜ間違えたか」を復習する
過去問の効果を高めるには、解いた問題数よりも復習の質が重要です。間違えた理由を整理すると、次に何を勉強すべきかが明確になります。
知識不足だった場合
該当するテキストや資料へ戻り、正しい内容を確認します。選択肢の文章を丸暗記するのではなく、「なぜこの選択肢が正しい・誤りなのか」を説明できる状態を目指します。
問題文を読み違えた場合
「最も適切なもの」「適切でないもの」など、問われている条件を見落としていなかったか確認します。知識があっても、設問の読み違いで失点することがあります。
2択で迷った場合
正解した場合も復習対象にします。2つの選択肢の違いを言葉で説明できるようにすると、似た問題への対応力を高めやすくなります。
第39回はパート構成も意識して対策する
第39回介護福祉士国家試験は2027年1月31日に実施予定で、全パート受験者の筆記試験は125問です。試験センターでは、試験科目をA・B・Cの3パートに分けています。
- Aパート:人間の尊厳と自立、介護の基本、社会の理解、人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術、生活支援技術
- Bパート:こころとからだのしくみ、発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、医療的ケア
- Cパート:介護過程、総合問題
第38回からパート合格制度が導入されているため、第38回でパート合格に該当した方は、第39回で不合格パートのみを受験できる場合があります。対象者や免除の扱いは条件があるため、介護福祉士国家試験のパート合格制度で確認してください。
初めて受験する方など全パート受験となる場合は、得意科目だけに偏らず、各パートを横断して過去問へ触れておくことが重要です。
第39回の最新情報:社会福祉振興・試験センター「令和8年度 第39回介護福祉士国家試験」
過去問学習で避けたい進め方
答えの番号だけを覚える
同じ問題を繰り返すと、内容ではなく答えの位置を覚えてしまうことがあります。選択肢ごとの根拠を確認し、問題の論点を説明できるか確かめましょう。
新しい問題ばかり増やす
1回解いて次の年度へ進み続けると、苦手が残ったままになりがちです。間違えた問題を数日後に解き直す時間も確保してください。
苦手科目を後回しにする
得意科目だけを解くと勉強は進んだように感じますが、弱点は埋まりません。間違いが多い分野ほど、早めにテキストへ戻って基礎を確認しましょう。
古い制度をそのまま覚える
過去問には出題当時の制度や数値が含まれます。法令・制度・統計に関する問題は、現在の内容と一致しているかを最新資料で確認する必要があります。
試験直前は本番形式で解く
基礎学習と復習が進んだら、直前期には時間を意識した演習を入れます。第39回で全パートを受験する場合、通常の試験時間は午前10時00分〜11時45分、午後13時40分〜15時35分です。
本番形式で解くときは、次の点を確認しておきましょう。
- 1問に時間をかけすぎていないか
- 迷った問題を後回しにできるか
- 問題文の条件を読み落としていないか
- 最後に見直す時間を残せるか
- 長時間集中したときにどこで疲れやすいか
試験時間や昼休みを含めた当日の流れは、第39回介護福祉士国家試験の試験時間・科目で詳しく整理しています。
また、目標点を考えるときは単純に「6割取れば必ず合格」と決めつけず、合格基準の仕組みを確認しておくことが大切です。詳しくは介護福祉士国家試験の合格点と合格基準をご覧ください。
介護福祉士国家試験の過去問に関するFAQ
過去問だけで合格できますか?
過去問だけで十分かどうかは、基礎知識や学習状況によって異なります。過去問でわからない論点が出たときに、テキストや最新の公式情報へ戻れるようにしておくと安心です。
同じ過去問は何回解けばいいですか?
回数に決まりはありません。目安としては、間違えた問題や迷った問題を中心に、根拠を説明して正解できるまで解き直します。全問題を同じ回数繰り返す必要はありません。
過去問で何点取れれば安心ですか?
過去問の得点だけで本番の合否は決まりません。問題を覚えて得点が上がることもあるため、点数とあわせて「初見に近い問題でも理由を考えて選べるか」を確認しましょう。
第39回から初めて受験する人もパートを選べますか?
試験センターの案内では、申込パートを選べるのは第38回試験でパート合格の対象となった方です。初めて受験する方、第38回で合格したパートがなかった方、前回受験が第37回以前の方は全パート受験となります。
まとめ
介護福祉士国家試験の過去問は、何年分解いたかだけでなく、間違えた理由を整理し、次に同じ論点が出たときに解ける状態へ変えることが重要です。
まずは直近の過去問から始め、出題形式と自分の苦手分野を確認しましょう。その後、復習を挟みながら複数回分へ広げ、直前期には時間を測って本番に近い形で取り組むと学習の段階を作りやすくなります。
第39回を受験する方は、パート構成や試験時間など最新の試験制度も確認しながら準備を進めてください。
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飲食・WEB・デザイン・出版など、様々な業界を経験し、今は日々利用者さんと向き合う現役のケアワーカー。介護にたどり着いたのは、大好きだった祖母の自宅介護がきっかけ。
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