
※この記事は「レクリエーション・日常生活支援」に関する介護現場あるあるQ&Aの一つです。
訪問介護や生活支援の中で、
「買い物支援がいつも時間オーバーしてしまう」
「予定していた他の支援に影響が出る」
と悩んだ経験はありませんか。
買い物支援は、利用者さんにとって大切な生活の一部であり、
楽しみや自己決定につながる支援でもあります。
一方で、時間が限られている中では、
介助者側の焦りやプレッシャーが大きくなりやすい場面でもあります。
この記事では、買い物支援が時間内に終わらなくなる原因を整理しながら、
無理なく・安全に・次につながる工夫を、現場目線で詳しく解説します。
① 買い物に時間がかかるのは「よくあること」
まず前提として、
買い物支援に時間がかかること自体は、決して珍しいことではありません。
特に、
- 商品数が多い売り場
- 選択に時間をかけたい方
- 久しぶりの外出で気分が高揚している場合
などでは、どうしても予定より時間が延びやすくなります。
「早く終わらせなければ」と急かすほど、
利用者さんが迷ったり不安になったりして、
かえって時間がかかることもあります。
まずは、時間が延びやすい支援であることを前提に考えることが大切です。
② 事前準備が時間短縮のいちばんの近道
買い物支援で最も効果が大きい工夫は、
出発前の準備です。
具体的には、
- 買い物リストを事前に確認する
- 購入する量や優先順位を決めておく
- 予算の目安を共有しておく
このひと手間があるだけで、
売り場での迷いが大幅に減ります。
「今日は全部買わなくても大丈夫なもの」
「必ず買うもの」
を一緒に確認しておくことで、
時間配分がしやすくなります。
③ 目的の売り場を先に決めて動線をつくる
店内をなんとなく回ってしまうと、
どうしても寄り道が増え、時間がかかります。
そこでおすすめなのが、
「今日はこの売り場から行きましょう」
と、最初に動線を決めてしまう方法です。
例えば、
- 生鮮食品 → 日用品 → レジ
- 必要な売り場を3か所までに絞る
といった形で、
ゴールを共有しておくと、
利用者さんも見通しが持ちやすくなります。
「ここが終わったら帰りましょうね」と
あらかじめ伝えておくことも、
時間管理の助けになります。
④ 選ぶ時間が長い方への関わり方
商品選びに時間がかかる方は、
「自分で選びたい」「失敗したくない」という気持ちが強い場合が多いです。
そのため、
「早く決めてください」
と急かすと、
かえって混乱や不安を招いてしまいます。
そんなときは、
- 候補を2つほどに絞って提示する
- 「前回はこちらを選ばれていましたよ」とヒントを出す
- 「今日はこれにして、次回また選びましょう」と区切る
といった関わり方が有効です。
選択肢を減らす支援は、
自己決定を奪うのではなく、
決断を助けるサポートになります。
⑤ 時間内に終わらなかったときの考え方
どんなに工夫しても、
その日の体調や混雑状況によって、
時間内に終わらないことはあります。
そんなときに大切なのは、
無理に詰め込まないことです。
「急いで全部やろう」とすると、
- 転倒などの事故リスク
- 利用者さんの疲労
- 介助者の焦り
につながります。
終わらなかった内容は、
「今日はここまでにしましょう」
と区切り、次回につなげる判断も大切です。
⑥ 記録を次回支援に生かす
買い物支援が時間オーバーした場合は、
その事実をきちんと記録に残しましょう。
記録しておきたいポイントは、
- どこで時間がかかったか
- 利用者さんの様子や疲労感
- 今回うまくいった工夫
これらを残しておくことで、
次回の支援では、
「今日は売り場を減らしましょう」
「先にこの商品を買いましょう」
といった具体的な改善につながります。
⑦ 一人で抱えず、サービス内容の見直しも検討する
毎回大きく時間オーバーする場合は、
支援の工夫だけでなく、
サービス内容そのものが合っているか
を見直す必要があるかもしれません。
その場合は、
- 事業所への報告
- ケアマネジャーへの相談
- 時間設定や回数の調整
を検討しましょう。
現場だけで無理に対応し続けると、
利用者さん・介助者双方に負担がかかってしまいます。
まとめ:買い物支援は「準備・見通し・記録」が鍵
買い物支援が時間内に終わらないときは、
① 事前にリストと優先順位を確認する
② 売り場と動線を先に決める
③ 選択肢を絞って決断を助ける
④ 無理な日は区切る判断をする
⑤ 記録を次回に生かす
⑥ 必要に応じてサービス全体を見直す
この流れを意識してみてください。
買い物支援は、
単なる「用事」ではなく、
利用者さんの生活を支える大切な時間です。
焦らず、次につながる支援を積み重ねていきましょう。
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