
※この記事は「新人・育成・職場環境」に関する介護現場あるあるQ&Aの一つです。
介護の仕事をしていると、
「家に帰っても、利用者さんのことや職場の出来事が頭から離れない」
「イライラや悲しさを、そのまま家族に向けてしまう」
そんな経験をしたことがある方は少なくありません。
介護の現場は、人の感情や人生に深く関わる仕事です。
そのぶん、知らず知らずのうちに心の疲れを持ち帰ってしまいやすい職種でもあります。
この記事では、介護職が仕事の感情を引きずってしまう理由を整理しながら、
家に持ち帰らず、少しずつ気持ちを切り替えていくための具体的な方法を、
現場目線で詳しく解説します。
① 仕事の感情を持ち帰ってしまうのは「自然なこと」
まず知っておいてほしいのは、
仕事の感情を家に持ち帰ってしまうのは、決して弱さではないということです。
介護の現場では、
- 利用者さんの不安や怒り
- 家族の切実な思い
- 命や老いに向き合う場面
に日常的に触れています。
こうした感情に真剣に向き合っているからこそ、
心が疲れやすくなるのは当然のことです。
「切り替えができない自分がダメなんだ」と責める前に、
それだけ本気で仕事をしている証拠だと受け止めてみてください。
② なぜ家に帰っても頭が切り替わらないのか
仕事の感情を引きずってしまう背景には、いくつかの共通点があります。
- 退勤まで気を張り続けている
- 振り返る時間がないまま帰宅している
- 気持ちの整理をしないまま次の日を迎えている
特に多いのが、
感情を処理しきれないまま次へ進んでいる状態
です。
その結果、
帰宅してから一気に疲れや感情があふれ出し、
仕事のことを考え続けてしまいます。
③ 退勤前の「小さな区切り」が切り替えの鍵
気持ちを家に持ち帰らないために効果的なのが、
退勤前の簡単な振り返り習慣です。
おすすめなのは、
「今日できたことを3つ書き出す」
という方法です。
内容は、どんなに小さなことでも構いません。
- 笑顔で挨拶ができた
- 転倒なく一日を終えられた
- 利用者さんが落ち着いて過ごせた
こうして書き出すことで、
頭の中が整理され、
「今日はここまでやった」
という区切りが生まれます。
この区切りがあるだけで、
感情を家に持ち帰りにくくなります。
④ 反省より「事実の整理」を意識する
仕事の感情を引きずりやすい人ほど、
帰宅後に反省会をしてしまいがちです。
「あの対応でよかったのかな」
「もっとこうすればよかった」
と考え続けるほど、
気持ちは休まりません。
そんなときは、
反省ではなく、事実の整理
に切り替えてみましょう。
例えば、
- 何が起きたか
- どう対応したか
- 明日引き継ぐべきことは何か
を簡単に整理して終わらせます。
「考え続ける」のではなく、
「まとめて区切る」意識が大切です。
⑤ 家では「仕事の話をしない時間」を意識的につくる
家に帰ってからも仕事の話ばかりしていると、
心はいつまでもオンのままになります。
すべて話してはいけないわけではありませんが、
あえて仕事の話から離れる時間
をつくることが大切です。
例えば、
- 好きな音楽を聴く
- 軽く体を動かす
- 趣味に集中する
など、
頭が仕事以外に向く時間を意識的に取りましょう。
「今はオフの時間」と自分に許可を出すことで、
気持ちの切り替えがしやすくなります。
⑥ 感情を溜め込まない仕組みをつくる
感情を家に持ち帰ってしまう人の多くは、
職場で気持ちを吐き出す場が少ない傾向があります。
信頼できる同僚や先輩と、
- 短く愚痴を言う
- 「今日しんどかったね」と共有する
だけでも、
感情はかなり軽くなります。
「弱音を吐いてはいけない」
と思い込みすぎず、
感情を外に出す場所を持つ
ことも、自分を守る大切な工夫です。
⑦ それでもつらいときは、働き方の見直しも必要
どれだけ工夫しても、
仕事の感情を持ち帰る状態が続き、
- 眠れない
- 気分が落ち込む
- 家でも常に仕事のことを考えてしまう
といった状態が続く場合は、
無理をしているサインかもしれません。
配置換えや業務量の調整、
働き方の変更を上司に相談することも、
決して逃げではありません。
長く介護の仕事を続けるために、
自分を守る選択も必要です。
まとめ:切り替えは「意識」と「習慣」でできる
仕事の感情を家に持ち帰ってしまうときは、
① 真剣に向き合っている証拠だと知る
② 退勤前に区切りをつくる
③ できたことを振り返る
④ 反省より事実整理
⑤ 家ではオフの時間を意識する
⑥ 感情を溜め込まない
⑦ 無理なときは環境を見直す
これらを少しずつ試してみてください。
介護の仕事は、
心を使うからこそ、
意識的に休ませることがとても大切です。
仕事も、あなた自身の生活も、
どちらも大切にできる形を探していきましょう。
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