
※この記事は「夜勤・勤務時間・働き方」に関する介護現場あるあるQ&Aの一つです。
介護の現場では、人手不足やシフトの厳しさから、
「有給休暇を取りづらい雰囲気」を感じている人も少なくありません。
本当は休みたいのに、
- 周りが忙しそうで言い出せない
- 「自分が休むと迷惑かも」と思ってしまう
- 有給を取っている人がほとんどいない
そんな空気の中で、気づけば有給が溜まったまま…というケースも多いのではないでしょうか。
しかし、有給休暇は遠慮して使わないものではなく、法律で認められた正当な権利です。
無理を重ねて心身の不調につながってしまっては、結果的に現場全体の負担も大きくなります。
この記事では、有給が取りづらいと感じる理由を整理しながら、
現場の空気を壊さずに有給を取得するための動き方と考え方を、介護職の目線で詳しく解説します。
① 有給が取りづらい雰囲気は「人手不足」から生まれやすい
有給休暇が取りづらい背景には、個人の問題ではなく、
現場全体の構造的な理由があることがほとんどです。
よくある要因:
- 慢性的な人手不足
- 欠勤が出ると現場が回らなくなる
- 一人あたりの業務量が多い
- 有給取得の前例が少ない
こうした状況では、
「休みたい=わがまま」
のような空気が生まれやすくなります。
まず大切なのは、
有給が取りづらいのは個人の問題ではないと理解することです。
② 有給は「お願い」ではなく「取得する権利」
介護職は責任感が強い人が多く、
- 「自分が抜けると大変」
- 「今は忙しい時期だから」
と、自分の希望を後回しにしがちです。
しかし、有給休暇は、
会社や施設が“与えてくれている好意”ではありません。
法律で定められた労働者の権利であり、
取得すること自体に、後ろめたさを感じる必要はありません。
むしろ、しっかり休みを取ることで、
- 体調を整えられる
- 集中力が回復する
- ミスや事故の防止につながる
というメリットがあります。
③ 有給を取りやすくする第一歩は「早めに伝える」こと
有給取得をスムーズに進めるうえで、
もっとも効果的なのが早めの相談です。
直前になってからの申請は、
- シフト調整が難しい
- 周囲に負担がかかりやすい
ため、どうしても断られやすくなります。
一方で、
「○週間後のこの日に有給を取りたいです」
と早めに伝えることで、
- 代替シフトを組みやすい
- 周囲も心の準備ができる
といったメリットが生まれます。
有給取得は、早めに動くほど通りやすくなると覚えておきましょう。
④ 伝え方を工夫すると、角が立ちにくくなる
有給を申請するときは、
伝え方次第で相手の受け取り方が大きく変わります。
ポイントは、
事実+協力姿勢
をセットで伝えることです。
伝え方の例:
- 「この日に私用があり、有給を取りたいと考えています。早めにお伝えしますね」
- 「シフト調整が必要でしたら、事前にできることは協力します」
こうした伝え方をすることで、
「一方的に休みを取る」という印象を和らげることができます。
⑤ 「みんな取っていないから取れない」は正解ではない
有給が取りづらい職場では、
「誰も取っていないから、自分も取れない」
という空気が固定化されがちです。
しかし、その状態が続くと、
- 疲労が蓄積する
- 不満が溜まる
- 離職者が増える
といった悪循環に陥りやすくなります。
一人が有給を取り始めることで、
「取ってもいいんだ」という空気が少しずつ生まれることもあります。
勇気は要りますが、
最初の一歩を踏み出すことが、職場環境の改善につながる場合もあるのです。
⑥ どうしても難しい場合は「話し合いの場」を持つ
有給申請が毎回却下されたり、
明確な理由なく取得を渋られる場合は、
一度、上長と話し合いの場を持つことも検討しましょう。
その際のポイント:
- 感情的にならず、事実を伝える
- 体調や継続勤務への影響を説明する
- 「長く働きたい」という前向きな意図を伝える
例:
「有給をなかなか取れず、疲れが溜まってきています。
今後も安全に働き続けたいので、一度取得の仕方について相談させてください」
こうした伝え方であれば、
対立ではなく建設的な話し合いにつながりやすくなります。
⑦ それでも改善しない場合は「環境を変える視点」も必要
有給がほとんど取れず、
- 休むと責められる
- 権利として扱われない
といった状態が続く職場は、
長く働くうえで大きなリスクになります。
すべてを個人の努力で解決する必要はありません。
「きちんと休める環境かどうか」は、
職場選びの大切な基準のひとつです。
まとめ:有給を取ることは、自分と現場を守る行動
有給休暇が取りづらい雰囲気の中で声を上げるのは、勇気が必要です。
しかし、遠慮しすぎて心身を壊してしまっては意味がありません。
① 有給が取りづらいのは人手不足の影響
② 有給は正当な権利
③ 早めに希望を伝える
④ 伝え方を工夫する
⑤ 前例がなくても取っていい
⑥ 必要なら話し合いの場を持つ
⑦ 改善しない場合は環境を見直す視点も大切
しっかり休むことは、
良いケアを続けるための土台です。
自分の体と心を守るためにも、
有給休暇を「使っていいもの」として、
少しずつ取り戻していきましょう。
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