
※この記事は「レクリエーション・日常生活支援」に関する介護現場あるあるQ&Aの一つです。
介護現場で欠かせないレクリエーション。
利用者さんの楽しみや生活の張りにつながる大切な時間だと分かっていても、
「気づくと毎回同じ内容になっている」
「新しいアイデアが浮かばない」
「準備や進行を考えるのが負担になってきた」
と悩む介護職の方は少なくありません。
レクリエーションがワンパターンになるのは、
決して工夫不足ややる気の問題ではなく、
忙しい現場ではとても自然なことです。
この記事では、
レクリエーションがマンネリ化しやすい理由を整理しながら、
無理をせず、現場に取り入れやすい改善のヒントを、
介護職目線で詳しく解説します。
① レクリエーションがワンパターンになりやすい理由
まず、なぜレクリエーションが同じ内容に偏りやすいのかを考えてみましょう。
- 準備に時間をかけられない
- 安全面を優先すると選択肢が限られる
- 失敗したくない気持ちが強くなる
- 「前回うまくいったもの」に頼りがち
介護現場では、
事故防止や時間管理が最優先になるため、
どうしても無難な内容に落ち着きやすくなります。
これは決して悪いことではありませんが、
同じレクが続くと、
- 利用者さんが受け身になる
- 参加意欲が下がる
- スタッフ側も「作業」になってしまう
といった影響が出やすくなります。
② 「毎回新しいこと」を考えなくていい
レクリエーション改善というと、
「まったく新しい企画を考えなければ」と
身構えてしまう方も多いですが、
ゼロから新しいことを生み出す必要はありません。
大切なのは、
同じ素材でも切り口を少し変えること
です。
例えば、
- 体操 → 音楽を変える
- 歌 → 曲のエピソードを話題にする
- クイズ → 昔の出来事に関連づける
内容そのものは同じでも、
雰囲気や会話が変わるだけで、
新鮮さはぐっと増します。
③ 季節の行事を取り入れて自然に変化をつける
レクリエーションのマンネリを防ぐうえで、
季節の行事はとても強い味方です。
例えば、
- 春:花見、入学・進学の思い出
- 夏:夏祭り、盆踊り、暑さ対策の話
- 秋:収穫、運動会、紅葉
- 冬:正月、昔の年越しの話
行事そのものを大がかりに行わなくても、
話題にするだけで、
自然と会話が広がります。
季節を軸に考えることで、
「何をしよう」と悩む負担も減らせます。
④ 昔遊び・回想法を取り入れる
レクリエーションの幅を広げたいときにおすすめなのが、
昔遊びや回想法です。
例えば、
- けん玉・お手玉・あやとり
- 昔の学校生活や仕事の話
- 子どもの頃の遊びや行事
これらは、
- 道具が少なくて済む
- 身体負担が調整しやすい
- 会話が自然に生まれる
というメリットがあります。
「できる・できない」よりも、
話す・思い出すこと自体がレクと考えると、
進行のハードルも下がります。
⑤ 「全体」より「その人」を思い出す
レクリエーションが広がらない原因の一つに、
全体向けに考えすぎてしまうことがあります。
そこで意識したいのが、
「この方は何が好きだったか」
という視点です。
例えば、
- 歌が好きだった方
- 体を動かす仕事をしていた方
- 子育ての話をすると表情が明るくなる方
一人ひとりの背景を思い返すことで、
小さなレクのヒントが見えてきます。
全員が同じことをしなくても、
「その人が楽しめる時間」があれば十分です。
⑥ スタッフ側が楽しめる工夫も大切
レクリエーションは、
利用者さんだけでなく、
スタッフの気持ちも大きく影響します。
義務感だけで行うと、
どうしても雰囲気が伝わってしまいます。
・自分が少しでも楽しいと感じる内容
・得意なことや好きな話題
を取り入れることで、
レクの空気は自然と柔らかくなります。
完璧な進行よりも、
一緒に楽しむ姿勢のほうが、
利用者さんの反応は良くなることが多いです。
⑦ 無理に盛り上げなくてもいい
「盛り上げなきゃ」
「楽しませなきゃ」
と力が入りすぎると、
レクリエーション自体が苦しくなります。
静かに話を聞く時間や、
ぼんやり参加する時間も、
立派なレクリエーションです。
利用者さんの表情や疲労を見ながら、
その日の空気に合わせることを大切にしましょう。
まとめ:レクリエーションは「少しの視点変更」で広がる
レクリエーションがワンパターンになってきたと感じたら、
① 同じ内容でも切り口を変える
② 季節や行事をヒントにする
③ 昔遊びや回想を活用する
④ 個別の「好き」を思い出す
⑤ スタッフ自身も無理をしない
この視点を意識してみてください。
レクリエーションは、
完璧な企画よりも、
人と人が関わる時間そのものが価値です。
無理なく、現場に合った形で、
少しずつ幅を広げていきましょう。
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