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「利用者さんの最期に立ち会うのが怖い」「看取りのたびに気持ちが沈む」「看取りを担当しない介護の仕事に転職できる?」と悩む人もいるでしょう。
看取りの対応を主な業務としない介護関連の仕事は探せます。ただし『この施設形態なら絶対に看取りなし』とは判断できません。看取りを実施するか、急変時はどのような体制か、介護職に何を求めるかは事業所ごとに異なります。この記事では、看取りに不安がある人が求人選びで確認したいことを具体的にまとめます。
「看取りなし」の意味を整理する
求人探しでは、次の状態を分けて考える必要があります。
- 事業所として計画的な看取りケアを実施していない
- 事業所は看取りを実施するが、自分の職種・配置では担当しない
- 看取りは行うものの、担当頻度が少ない
いずれの場合も利用者の急変や死亡が絶対に起こらないわけではありません。また、看取りは医療職だけの仕事ではなく、介護職も日常生活の支援や状態変化の報告、家族との関わりなどを担うことがあります。厚生労働省の介護サービス情報公表システムでも、看取り介護加算は医師・看護師・介護職員等が共同して支援する場合の加算として説明されています。
検討したい職場と注意点
通所介護(デイサービス)
日中の通所サービスであり、入所施設のように継続して利用者の生活全体を支える職場とは業務の性質が違います。ただし利用者の急変や看取り期の利用者への対応が全くないとは限りません。送迎や身体介助の有無も別途確認しましょう。
介護予防・自立支援に関わるサービス
比較的自立度の高い利用者の生活支援や活動支援を中心とする求人なら、仕事内容が希望に近い可能性があります。ただしサービス名よりも利用者の状態と具体的な担当業務で判断することが大切です。
介護助手・施設内の環境整備
清掃、リネン交換、物品補充、配膳などを担当する職種では、看取りのケアを直接担当しない募集も考えられます。介護職としての雇用ではない場合もあるため、給与、雇用条件、実務経験の扱いを確認しましょう。
入所施設はすべて看取りがある?
特養、有料老人ホーム、グループホームなどでも、看取りの方針や医療機関との連携体制は事業所ごとに異なります。施設の種類だけで看取りの有無を決めつけないことが重要です。
求人票で見るべきポイント
- 事業所が看取りや終末期ケアに対応する方針か
- 仕事内容に看取り、ターミナルケア、夜間急変対応が含まれるか
- 看護職との連携・夜間の連絡体制が示されているか
- 利用者の介護度や医療的ケアの状況がわかるか
- 入職後に担当業務や配置が変わる可能性があるか
求人票に「看取り」の文字がないからといって看取りを実施していないとは限りません。掲載期限がある個別求人ページに頼らず、気になる事業所の採用窓口へ直接確認するか、求人紹介サービスに質問を取り次いでもらいましょう。
面接・見学で確認したい質問
面接では「死に関わりたくない」と伝えるより、担当業務と支援体制について具体的に質問すると条件のすれ違いを減らせます。
- 「こちらの事業所では看取りケアを実施していますか」
- 「介護職が看取り期に担当する業務は何ですか」
- 「急変時、夜間は誰に連絡し、どのように対応しますか」
- 「看取り対応に不安がある職員への研修や振り返りの機会はありますか」
- 「看取りを直接担当しない配置を相談できますか。異動や業務変更の可能性はありますか」
「過去に看取りの経験があって精神的な負担を感じたため、担当業務を明確にしたい」と、理由と希望条件を簡潔に伝えてもよいでしょう。採用担当者だけでなく、可能なら現場責任者にも確認してください。
看取りが怖い・つらいときの対処
急変時の判断が不安
介護職が独断で医療判断をする必要はありません。状態の変化を把握し、事業所の手順に従って看護職・医師等へ速やかに連絡する体制が重要です。手順が不明確なら、上司に確認しましょう。
利用者との別れが精神的につらい
利用者との関係が深いほど悲しさや緊張が生じることがあります。管理者や同僚と振り返る機会を持ち、負担が長く続くなら相談窓口や専門家の支援を利用することも選択肢です。苦しさを抱えて無理に業務を続ける必要はありません。
夜勤中の一人対応が怖い
「看取りなし」だけでなく、夜勤の有無、勤務人数、看護職の連絡体制まで確認しましょう。夜間の対応自体を減らしたいなら日勤中心の職場も比較対象になります。
無理のない転職先の探し方
まずは「看取りケアを直接担当しない」「夜勤をしない」「急変時に看護職へ確実につなげられる」など、譲れない条件を二つか三つに絞りましょう。次に、希望する職種の仕事内容と待遇を比較します。
入所施設の働き方に負担を感じている人は、特養を辞めたいときの判断基準や老健を辞めたいときの職場選びも参考にできます。理由を整理したうえで、必要な条件を求人紹介の担当者にも明確に伝えてください。
求人サービスを比較したい場合は、リスジョブ介護の特徴・利用前の注意点も確認できます。ただし、看取りのない求人を紹介してもらえることを保証するものではありません。問い合わせ時に実際の求人と業務内容を確認しましょう。
よくある質問
デイサービスなら看取りは絶対にありませんか?
絶対とはいえません。通所サービスでも利用者の急変は起こり得ます。看取り期の利用者を受け入れる方針や、急変時の対応を個別に確認してください。
看取りを担当しないと介護職として成長できませんか?
介護の専門性は看取りに限りません。生活支援、認知症ケア、介護予防、本人の意思を尊重した支援など、さまざまな分野があります。ただし希望する資格やキャリアで必要な経験・業務要件がある場合は別途確認してください。
面接で看取りが怖いと話すと不利になりますか?
採用側の判断を一律には予測できません。ただし入職後の行き違いを避けるため、不安を隠すより、担当できる業務と避けたい業務、必要な支援を具体的に説明するほうが現実的です。
まとめ
看取りへの関与を減らす働き方は探せますが、施設形態だけで「看取りなし」と判断しないことが大切です。事業所の看取り方針、介護職の役割、急変時の連絡体制、配置変更の可能性まで確認しましょう。仕事内容と自分が負担に感じる場面を整理し、安心して続けられる職場を選んでください。

飲食・WEB・デザイン・出版など、様々な業界を経験し、今は日々利用者さんと向き合う現役のケアワーカー。介護にたどり着いたのは、大好きだった祖母の自宅介護がきっかけ。
ケアチルでは、現場での視点も交えつつ、これから介護業界に携わろうとしている方、すでに業界にいて岐路に立っている方に向けて、介護業界の情報を分かりやすくお届けします。




