「介護職=体力的に大変」「夜勤がきつそう」というイメージを持っていませんか?
実は近年、働き方改革や人材確保の影響で、残業が少なく夜勤のない介護求人も増えています。
この記事では、介護業界で夜勤なし・残業少なめで働ける職場の特徴と、実際に存在する求人の実例を紹介します。
介護職でも「残業少なめ・夜勤なし」は可能?
結論から言うと、十分に可能です。
介護業界は多様な勤務形態があり、施設の種類・職種・勤務時間の設定によって働き方を選べます。
特に近年は、家庭やプライベートと両立できる職場づくりを進める法人が増えています。
こんな人におすすめ
- 小さな子どもがいて夜勤が難しい人
- 体調や生活リズムを重視したい人
- ワークライフバランスを保ちながら働きたい人
介護の仕事は“夜勤あり”が主流ですが、勤務形態を選べば負担を減らすことは十分に可能です。
夜勤なしで働ける職場の種類
夜勤がない介護施設にはいくつかのタイプがあります。
日中の業務が中心のため、体力的な負担が少なく、規則正しい生活ができます。
| 施設・サービス種別 | 勤務時間の特徴 | 仕事内容の特徴 |
|---|---|---|
| デイサービス | 8:30〜17:30前後(完全日勤) | 日中のみ営業。送迎・入浴介助・レクが中心。 |
| 訪問介護 | 利用者のスケジュールに合わせて勤務 | 家庭に訪問して生活・身体介護を行う。 |
| 小規模多機能型居宅介護 | 早番・日勤中心。夜勤なし勤務も相談可。 | 通い・訪問・泊まりを組み合わせたケア。 |
| グループホーム(日勤専従) | 日勤シフト制。夜勤専従と分担。 | 家庭的な雰囲気の中で生活支援。 |
| 介護相談・ケアマネ業務 | 9:00〜18:00(固定時間) | 事務・面談中心。夜勤は一切なし。 |
夜勤なしの施設では、家庭や子育てと両立して働く職員も多く、
「長く働ける介護職」を希望する人に人気です。
残業が少ない職場の特徴
残業が少ない職場は、業務の効率化やチーム連携ができている施設です。
以下の特徴がある施設は、比較的残業が少ない傾向にあります。
- ICT(記録ソフト・タブレット)を導入している
- スタッフ数に余裕があり、シフトが安定している
- 「残業ゼロ推進」など法人方針として掲げている
- 定時退勤を促す文化がある(残業申請制など)
特に大手法人や社会福祉法人運営の施設は、労務管理がしっかりしており、残業時間の平均も月5時間以下というところもあります。
実際にある「夜勤なし・残業少なめ」介護求人の例
ここでは、実際に公開されている介護求人の中から、代表的な働き方を紹介します。
(※掲載データは2025年初頭時点の一般的な求人傾向をもとに構成)
① デイサービス(東京都内)
勤務時間:8:30〜17:30/日曜定休
月給:22〜26万円/賞与年2回
特徴:夜勤なし・残業ほぼなし。送迎業務あり。
利用者との会話やレクリエーションが中心で、未経験者も働きやすい環境。
② 訪問介護(大阪府)
勤務時間:9:00〜18:00(直行直帰可)
月給:25〜30万円/週休2日制
特徴:夜勤なし・シフト相談可。
利用者一人ひとりとじっくり関われるため、体力よりも丁寧な対応力が求められる。
③ サービス付き高齢者向け住宅(愛知県)
勤務時間:7:00〜16:00、10:00〜19:00など
月給:24〜28万円
特徴:夜勤専従者が別におり、日勤専従スタッフは夜勤なし勤務可能。
家庭と両立して働く40代〜50代職員が多い。
夜勤なし・残業少なめ求人を探すコツ
求人票だけでは「実際に残業があるのか」「夜勤が本当にないのか」が分かりづらいもの。
以下のポイントを意識すると、ミスマッチを防げます。
- 「日勤専従」や「夜勤専従あり」の表記を確認(夜勤の分担体制があるか)
- 「残業月平均○時間」など、具体的な数字がある求人を選ぶ
- 「家庭や子育てと両立を応援」などの記載があるかチェック
- 見学や面接時に「定時で帰れる日が多いか」質問する
また、職場の口コミやスタッフの在籍年数を確認すると、実際の働きやすさが見えてきます。
夜勤なし・残業少なめの働き方のメリット・デメリット
メリット
- 生活リズムが安定し、体調を崩しにくい
- 家族との時間やプライベートが充実
- 日中の勤務で通勤しやすい
デメリット
- 夜勤手当がないため、収入はやや低め
- 日中は業務が集中し、忙しい時間帯がある
- 人気が高く、求人倍率が高い傾向
収入よりも「働きやすさ」「ライフバランス」を重視する人に向いている働き方です。
まとめ:自分に合った勤務スタイルで長く働こう
介護職は「夜勤がある」「残業が多い」というイメージが強いですが、
実際には日勤のみ・残業ほぼなしで働ける職場も増えています。
求人票を丁寧に読み、見学で雰囲気を確認すれば、自分に合う環境がきっと見つかります。
無理のない働き方を選ぶことが、長く介護の仕事を続けるための第一歩です。
「安定」「やりがい」「プライベート」すべてを両立できる働き方を、あなたのペースで見つけていきましょう。

飲食・WEB・デザイン・出版など、様々な業界を経てきた現役のケアワーカー。介護にたどり着いたのは、大好きだった祖母の自宅介護がきっかけ。ケアチルでは、現場での視点も交えつつ、これから介護業界に携わろうとしている方、すでに業界にいて岐路に立っている方に向けて、介護業界の情報を分かりやすくお届けします。