介護福祉士国家試験の勉強方法は?働きながら合格を目指す学習計画と過去問の使い方

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介護福祉士国家試験を受けると決めても、「何から勉強すればいい?」「仕事をしながら間に合う?」「過去問は解くだけでいい?」と迷いやすいものです。

特に実務経験ルートの方は、シフト勤務と勉強を両立する必要があります。大切なのは、最初から長時間勉強しようとすることではなく、過去問で現在地を確認し、苦手分野に学習時間を配分することです。

この記事では、介護福祉士国家試験の勉強方法を、始める時期、過去問の使い方、科目別の考え方、夜勤がある場合の学習計画まで具体的に整理します。第39回試験を受験する方が知っておきたいパート合格制度についても確認します。

介護福祉士国家試験の勉強は「まず過去問」が基本

勉強を始めるときに、参考書を1ページ目からすべて暗記しようとすると時間がかかります。先に過去問を1回分解き、「知っている分野」「曖昧な分野」「ほとんど分からない分野」を把握すると、その後の勉強に優先順位をつけやすくなります。

最初の点数が低くても問題ありません。この段階の目的は合否判定ではなく、弱点を見つけることです。

  1. 時間を気にしすぎず過去問を1回分解く
  2. 正解・不正解だけでなく、迷った問題にも印をつける
  3. 間違えた理由を確認する
  4. 関連する知識を参考書や解説で補う
  5. 数日後に同じ問題を解き直す

社会福祉振興・試験センターでは介護福祉士国家試験の過去問題が公開されています。市販教材を使う場合も、公式の出題形式を一度確認しておくとよいでしょう。

勉強は何か月前から始める?

必要な勉強期間は、介護経験、実務者研修での理解度、勉強できる曜日によって変わるため、「必ず○か月必要」とは言えません。ただし、働きながら受験する場合は、試験直前にまとめて覚えるより、早めに短時間学習を習慣化したほうが進めやすくなります。

3か月以上ある場合

最初の1か月で全分野を広く確認し、次の期間で苦手分野を補強、最後に過去問・模擬問題で仕上げる流れを作りやすい時期です。

1〜2か月の場合

参考書を最初から読み込むより、問題演習を中心にして、間違えた箇所だけ解説や参考書に戻る方法が効率的です。勤務日と休日で学習量に差をつけても構いません。

1か月を切っている場合

新しい教材を次々に増やすより、これまで間違えた問題と頻出分野の復習を優先します。全範囲を完璧にしようとして学習が止まるより、取りこぼしを減らすことを意識しましょう。

過去問は「正解したか」より「なぜその答えか」を確認する

過去問学習で避けたいのは、答えの番号だけを覚えてしまうことです。本番では同じ知識が違う聞かれ方で出題される可能性があります。

1問ごとに、次の3点を確認すると理解を深めやすくなります。

  • 正解の選択肢が正しい理由
  • ほかの選択肢のどこが誤っているか
  • 同じテーマを別の言葉で聞かれても答えられるか

例えば認知症の問題を間違えたなら、その1問だけを覚えるのではなく、症状、本人への関わり、環境調整など周辺知識まで軽く確認します。この「1問から周辺へ広げる復習」が知識をつなげるポイントです。

苦手科目は放置せず、得意科目だけにも偏らない

介護福祉士国家試験は幅広い分野から出題されます。第39回試験は3パート4領域12科目と総合問題1科目の計13科目、125問と案内されています。

勉強では、得意科目で点を伸ばすことと、苦手科目を最低限拾える状態にすることの両方が必要です。第38回試験の全パート受験者の合格基準は、総得点125点中64点以上に加え、指定された11科目群すべてで得点があることでした。合格基準点は問題の難易度で補正されるため、過去の基準点をそのまま次回の合格点と考えないようにしましょう。

最新の基準は必ず社会福祉振興・試験センターの出題基準・合格基準で確認してください。

働きながら勉強を続ける現実的な方法

介護職は早番・遅番・夜勤などで生活リズムが変わりやすく、毎日同じ時間に勉強する計画は崩れやすい傾向があります。そのため「毎日21時から1時間」より、勤務パターンごとに最低ラインを決める方法が現実的です。

  • 日勤の日:問題を10〜20問解く
  • 早番の日:帰宅後に間違いノートだけ確認する
  • 遅番の日:出勤前に15〜30分復習する
  • 夜勤入り:無理に長時間勉強せず、短い復習にする
  • 夜勤明け:睡眠を優先し、余裕があれば軽い見直しだけ行う
  • 休日:まとまった問題演習と苦手分野の復習を行う

勉強時間を確保するために睡眠を削り続けると、仕事にも学習にも影響します。特に夜勤前後は「勉強しない日を作らない」ことより、翌日に続けられる状態を守ることを優先してください。

介護福祉士試験の勉強で避けたい5つの進め方

  • 参考書を読むだけで問題を解かない
  • 過去問の答えだけを暗記する
  • 得意分野だけを繰り返す
  • 教材を何冊も買って途中で切り替える
  • 勤務が忙しい週に無理な学習ノルマを設定する

教材は多いほど安心するように感じますが、実際には「基本教材+問題演習」を繰り返すほうが復習管理はしやすくなります。分からない項目が出たときだけ別資料を参照する程度でも十分です。

第39回から意識したいパート合格制度

介護福祉士国家試験では第38回からパート合格制度が導入されました。試験科目をA・B・Cの3パートに分け、一定の基準を満たしたパートは翌年・翌々年まで受験免除の対象になります。

第39回試験では、第38回試験でパート合格に該当した方は、全パートを受け直すか、不合格パートのみを受験するか選択できます。一方、初めて受験する方、第38回で合格パートがなかった方、第37回以前が前回受験の方は全パート受験です。

パート合格は「苦手分野を捨ててもよい」という意味ではありません。初回受験では全パートを学習し、まず一度での合格を目指す計画を基本にしましょう。制度の詳細は試験センターのパート合格案内で確認できます。

第39回介護福祉士国家試験の日程も確認しておく

令和8年度(第39回)介護福祉士国家試験は、2027年1月31日(日)に実施予定です。試験センターの案内では、全パート受験の場合は午前10時〜11時45分、午後13時40分〜15時35分です。

受験申し込み受付期間は2026年7月22日〜9月2日、合格発表は2027年3月23日予定です。日程や手続きは変更・追加案内が出る可能性もあるため、第39回介護福祉士国家試験の公式案内を確認してください。

実務経験ルートで受験する方は、勉強だけでなく受験資格の確認も重要です。「3年働いたつもり」でも、従業期間と従事日数は別々に確認する必要があります。数え方が不安な方は、介護福祉士の実務経験3年・540日の数え方を確認してください。

介護福祉士を目指すかまだ迷っている場合は、介護福祉士になる意味・取得ルートを整理するガイドも参考になります。

実務者研修の段階で学習に不安がある方は、実務者研修を働きながら進める勉強方法もあわせて確認すると、国家試験までの学習習慣を作りやすくなります。

まとめ|短時間でも「解く→確認→解き直す」を続けよう

介護福祉士国家試験の勉強は、長時間の暗記から始める必要はありません。まず過去問を解いて現在地を把握し、間違えた理由を確認し、数日後に解き直す。この流れを繰り返すことが基本です。

働きながら受験する方は、勤務日と休日で同じ勉強量を求めず、シフトに合わせて学習量を調整しましょう。夜勤明けに休むことも、試験まで勉強を続けるための計画の一部です。

試験制度や合格基準は必ず最新の公式情報を確認しながら、自分の苦手分野が少しずつ減っているかを目安に進めてください。

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