実務者研修の医療的ケアで落ちたらどうなる?演習の評価・再評価と苦手対策

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実務者研修の医療的ケアを前にして、「手順を間違えたら落ちる?」「演習で不合格になったら修了できない?」「喀痰吸引や経管栄養が覚えられない」と不安になる方は少なくありません。

結論からいうと、医療的ケアの演習で一度うまくできなかったからといって、その場で実務者研修全体の修了が不可能になると決まっているわけではありません。ただし、定められた学習内容や演習を修了し、研修実施者が設定する評価基準を満たす必要があります。

この記事では、実務者研修の医療的ケアで何を学ぶのか、演習は何回必要なのか、評価でつまずいたときはどうなるのか、苦手な人が準備しておきたいポイントまで整理します。

実務者研修の「医療的ケア」とは?

実務者研修の医療的ケアでは、介護職が安全に喀痰吸引や経管栄養を理解するために、制度、感染予防、健康状態の把握、喀痰吸引、経管栄養などを学びます。

厚生労働省の基準では、医療的ケアの講義は50時間とされ、これとは別に演習が必要です。

  • 医療的ケアを行うための制度・倫理・チーム医療
  • 安全な療養生活と感染予防
  • 利用者の健康状態の把握
  • 喀痰吸引の基礎知識と実施手順
  • 経管栄養の基礎知識と実施手順
  • 急変時の対応や救急蘇生

単に手順を暗記するだけではなく、「なぜその確認が必要なのか」「異常があればどう判断して報告するのか」まで理解する科目と考えると分かりやすいでしょう。

実務者研修全体の科目や学習内容を先に把握したい方は、実務者研修のカリキュラム内容も参考にしてください。

医療的ケアの演習は何回必要?

厚生労働省が示す基準では、医療的ケアの演習は次の回数以上行うこととされています。

  • 口腔内の喀痰吸引:5回以上
  • 鼻腔内の喀痰吸引:5回以上
  • 気管カニューレ内部の喀痰吸引:5回以上
  • 胃ろうまたは腸ろうによる経管栄養:5回以上
  • 経鼻経管栄養:5回以上
  • 救急蘇生法:1回以上

ここで大切なのは、「5回やれば自動的に合格」という意味ではないことです。演習は、準備から実施、観察、報告・記録まで一連の流れを身につけるために行われます。

スクーリング全体の流れや持ち物、通学日程について知りたい場合は、実務者研修のスクーリング内容も確認しておくとイメージしやすくなります。

医療的ケアの評価で「落ちた」らどうなる?

「演習でミスをした=実務者研修そのものが即不合格」と考える必要はありません。

厚生労働省の実務者研修に関する運営指針では、各科目で修得度を評価し、到達目標に達していないと判断された場合は、課題の再提出や再評価を行うことが示されています。

ただし、実際の再評価方法、補講の有無、追加料金、再受講できる日程などは研修実施者によって異なります。評価基準に達しない状態が続いた場合や、必要な演習・出席条件を満たせない場合は、その時点で修了できない可能性があります。

そのため、「落ちたら終わりか」ではなく、次の3点を受講先に確認することが重要です。

  • 再評価を受けられるか
  • 補講や再演習の日程があるか
  • 追加費用や受講期限が設定されているか

実務者研修全体で未修了になるケースを整理したい方は、実務者研修で落ちる人はいる?修了条件と未修了になる理由もあわせて確認してください。

医療的ケアの演習でつまずきやすいポイント

医療的ケアは手順が多く、初めは「覚えることが多すぎる」と感じやすい科目です。特につまずきやすいのは次のような部分です。

手順だけを丸暗記しようとする

手順を順番だけで覚えると、途中で一つ抜けたときに混乱しやすくなります。

「感染を防ぐため」「利用者の状態を確認するため」「安全に実施できたか判断するため」のように、行動と理由をセットで覚えると流れを思い出しやすくなります。

声かけ・観察・報告を忘れる

喀痰吸引や経管栄養は、器具を扱う動作だけが評価対象ではありません。利用者への説明や同意確認、実施前後の状態観察、異常時の報告など、一連の安全確認が重要です。

練習するときは「手だけを動かす」のではなく、声かけまで含めて本番と同じ流れで行う方が身につきやすくなります。

緊張して順番が飛ぶ

普段はできていても、講師に見られると頭が真っ白になる人もいます。これは珍しいことではありません。

対策としては、最初から最後までを一気に暗記するより、準備・実施前確認・実施・終了後確認・報告のように大きなまとまりで整理してから細かな手順を入れる方法が有効です。

医療的ケアが苦手な人の準備方法

スクーリング当日に初めてすべてを覚えようとすると負担が大きくなります。事前に次の準備をしておくと、演習に集中しやすくなります。

  1. テキストで喀痰吸引・経管栄養の目的と注意点を読む
  2. 手順を「なぜ行うのか」とセットで整理する
  3. 分からない専門用語を先に確認する
  4. 演習当日は講師の指摘をその場でメモする
  5. 同じ指摘を繰り返さないよう、その日のうちに振り返る

特に働きながら受講している方は、まとまった勉強時間を取ろうとするより、短時間でも繰り返した方が続けやすいでしょう。

課題の進め方や働きながらの学習計画については、実務者研修の勉強方法とつまずき対策で詳しく整理しています。

受講前に確認しておきたいスクールの対応

医療的ケアに不安が強い場合は、料金だけでスクールを選ばず、再評価や補講の仕組みも確認しておくと安心です。

  • 実技・演習で基準に届かなかった場合の再評価方法
  • 欠席時の振替や補講制度
  • 補講・再評価に追加料金が必要か
  • 質問できるサポート体制があるか
  • 受講期限に余裕があるか

「一度失敗したら終わりなのでは」と不安な方ほど、申込み前に規約や受講案内を確認しておくことが大切です。スクールごとに運用が異なるため、分からない点は申込み前に直接確認しましょう。

実務者研修の医療的ケアでよくある疑問

医療的ケアは実技試験ですか?

実務者研修では、医療的ケアの講義に加えて演習を行い、必要な知識や手順の修得状況が確認されます。全国一律の一発勝負の「国家試験」のような形式ではなく、具体的な評価方法は研修実施者の運用によって異なります。

手順を一度間違えたら不合格になりますか?

一つのミスだけで即座に研修全体が不合格になるとは限りません。重要なのは、指摘を受けて修正し、必要な到達目標を満たすことです。再評価や補講の扱いは受講先に確認してください。

医療的ケアがどうしても覚えられません

順番だけを覚えるのではなく、各手順の目的を理解しながら、準備・実施・観察・報告に分けて練習すると整理しやすくなります。難易度そのものが不安な方は、実務者研修は本当に難しい?つまずく人の共通点も参考にしてください。

参考資料

まとめ|医療的ケアは「一度のミス」より修得できるまでの取り組みが大切

実務者研修の医療的ケアでは、50時間の講義に加えて、喀痰吸引・経管栄養・救急蘇生法の演習を行います。

演習で一度つまずいたことだけを理由に、すぐ研修全体が終わると考える必要はありません。一方で、必要な学習・演習を行い、受講先が定める到達基準を満たすことは必要です。

不安がある方は、手順の丸暗記ではなく理由とセットで理解し、再評価・補講制度も事前に確認しておきましょう。医療的ケアだけでなく実務者研修全体の進め方を整理しておくと、働きながらでも負担を分散しやすくなります。

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