介護あるあるQ&A総まとめ|現場・夜勤・新人・認知症…悩み別に整理


介護の仕事をしていると、
「これって自分だけ?」「向いてないのかな…」と感じる瞬間があります。でも、介護の“あるある”は、個人の能力というより現場の構造・役割・状況の違いから生まれることがほとんどです。

このページでは、介護現場でよくある悩みを8つの場面に整理し、あなたの状況に近いQ&Aへすぐに飛べるようにまとめました。
「今つらいポイント」から読めばOKです。

このページの使い方

  • 今いちばんしんどいカテゴリから読む
  • 全部読まなくてOK。ひとつでも楽になれば十分
  • 同じ悩みが出たら、また戻ってくればOK

あなたの状況に近い項目を選び、必要なところだけ拾い読みしてください。

介護あるあるは「8つの場面」に分かれる

介護の悩みは「どの場面で起きているか」を切り分けると、対処のヒントが見つかりやすくなります。
まずは、あなたが困っている場面に近いカテゴリを選んでください。
 

介護現場あるあるQ&A


 

1|介護現場共通のあるある(全体の基礎)

  • 人手不足・時間不足で「理想通りにできない」
  • 利用者・家族・職員の期待がズレて疲れる
  • 感情を抱え込みやすく、消耗する

介護の仕事をしていると、
「本当はもっと丁寧に関わりたいのに、現実が追いつかない」
そんなもどかしさを感じる場面が、誰にでもあります。

多くの現場で共通して見られるのが、人手不足・時間不足による余裕のなさです。
業務は山積み、スケジュールは常にギリギリ。
理想のケアを思い描いていても、現実とのギャップに苦しくなることは珍しくありません。

さらに、利用者・家族・職員それぞれの期待や価値観のズレも、
介護職が疲弊しやすい大きな要因です。

「家族はこうしてほしいと思っている」
「現場としてはここまでが限界」
「自分はもっと良いケアをしたい」

このズレを一人で抱え込み、感情を飲み込む場面が続くと、
気づかないうちに心のエネルギーが削られていきます。

このカテゴリでは、そうした介護現場に共通する“あるある”を構造的に整理し、
「なぜしんどく感じるのか」「それは個人の問題なのか」を、
全体像からひも解いていきます。

まずは土台となる“共通の悩み”を押さえることで、
この先の各テーマ(新人・夜勤・認知症ケア・連携など)も、
より理解しやすくなるはずです。

 

2|ケア・利用者対応のあるある(支援場面)

  • 拒否・不安・怒りなど感情対応が難しい
  • 声かけの正解が分からず迷う
  • 安全と本人の希望の両立に悩む

介護の現場で、もっとも神経を使うのが「ケア中の関わり方」です。
身体介助そのものよりも、感情への対応に難しさを感じている人は少なくありません。

たとえば、突然の拒否、不安からくる訴え、理由の分からない怒り。
こちらは善意で関わっているつもりでも、
思うように受け入れてもらえず戸惑う場面があります。

「どう声をかければよかったのか」
「今の対応は正解だったのか」
と、ケアが終わったあとも考え込んでしまうことは、決して珍しいことではありません。

特に悩みやすいのが、安全確保と本人の希望がぶつかる場面です。

転倒リスクがあるから止めたい。
でも、本人は「自分でやりたい」と強く訴えている。
どこまで尊重し、どこで介入すべきか、その判断に迷う瞬間は多くあります。

このような迷いは、知識不足や経験不足だけが原因ではありません。
利用者の状態、関係性、その日の体調や気分など、
正解が一つではない支援だからこそ生まれる悩みです。

このカテゴリでは、ケア場面でつまずきやすいポイントを整理しながら、
「なぜ対応が難しく感じるのか」
「どう考えれば気持ちが楽になるのか」
といった視点を丁寧にひも解いていきます。

完璧な声かけや対応を目指すのではなく、
考え方の軸を持つことで、
日々のケアに少し余裕を持てるようになることを目的としています。

 

3|認知症対応のあるある(認知症ケア)

  • 同じ質問や訴えが続き、消耗する
  • 妄想・不安・帰宅願望への対応が難しい
  • 夜間の落ち着かなさ・徘徊が心配

認知症ケアで多くの介護職が感じるのは、
「終わりが見えない関わり」による消耗です。

同じ質問を何度も繰り返される。
さっき説明したはずのことを、また訴えられる。
そのたびに対応していると、心も体もすり減っていきます。

特に、妄想や強い不安、帰宅願望が出ている場面では、
「何を言っても納得してもらえない」
「否定すれば悪化する気がする」
と、対応に正解が見えなくなりがちです。

夜間になると落ち着かなくなり、徘徊が始まる。
転倒や事故のリスクを考えると目が離せず、
緊張状態が長時間続くことで、夜勤が特につらく感じる人も多いでしょう。

こうした悩みは、介護職としての力量不足ではありません。
認知症ケアは、本人の意思や行動が「今この瞬間」で揺れ動く支援だからこそ、
関わる側の負担が大きくなりやすいのです。

大切なのは、いきなり「うまい対応」を探そうとしないことです。
認知症ケアの悩みは、多くの場合、

① 理解すること
なぜその言動が出ているのか、背景を知ること。

② 環境を整えること
本人が不安になりにくい空間や流れを作ること。

③ 関わり方を調整すること
声かけや距離感を、その人に合わせて変えていくこと。

この順番で少しずつ整理していくと、
「全部を受け止めなきゃいけない」という感覚が和らぎ、
対応の負担が軽くなることがあります。

このカテゴリでは、認知症ケアで起こりやすい場面を取り上げながら、
無理に我慢しない関わり方を考えていきます。

利用者のためだけでなく、
自分自身をすり減らさずに続けるための視点を持つことが、
認知症ケアではとても重要だからです。

 

4|夜勤のあるある(夜間勤務)

  • 生活リズムが崩れ、疲れが抜けない
  • 夜間コールや急変のプレッシャーが大きい
  • 少人数での対応に不安がある

夜勤がつらい理由は、
「眠い」「体がきつい」だけではありません。

生活リズムが崩れ、
休みの日も完全には回復しきらないまま次の勤務を迎える。
この積み重ねが、心身を少しずつ消耗させていきます。

夜間は職員数が少なく、
判断や対応を一人で背負う場面が一気に増えます。

ナースコールが重なる。
急な体調変化や転倒リスクに常に気を張る。
それでも、すぐ相談できる相手はいない。

この「少人数で責任を抱える感覚」が、
夜勤特有の強いプレッシャーになります。

特に経験が浅い時期や、
認知症利用者が多いフロアでは、
不安を抱えたまま一晩を過ごす人も少なくありません。

また夜勤は、
無事に終わって当たり前と見なされやすい仕事です。
評価されにくい一方で、
その「何も起きない夜」は緊張の連続でもあります。

夜勤のつらさは、
体力以上に不安の大きさが原因になることが多いのです。

だからこそ、
「夜勤がつらい=自分が弱い」と考える必要はありません。

夜勤は、
判断・責任・孤立感が重なる、
精神的負荷の高い勤務形態です。

このカテゴリでは、
夜勤中に感じやすい不安や迷いを整理しながら、
負担を軽くする考え方をまとめていきます。

続けるためにも、
離れる選択を考えるためにも、
まずはつらさの正体を知ることが大切です。

 

5|訪問介護のあるある(在宅・一人現場)

  • 一人対応で判断に迷い、抱え込みやすい
  • 利用者宅ごとのルール・距離感が難しい
  • 記録や移動など、時間の組み立てが大変

訪問介護は、
「一人で動けて気楽そう」「人間関係が少なそう」
と思われがちです。

確かに施設のような常時の人間関係はありませんが、
その分、すべてを一人で判断する時間が長くなります。

利用者宅に入った瞬間から、
対応・判断・時間管理は自己責任。
迷っても、すぐ相談できる同僚はいません。

「この対応で合っているのか」
「どこまで踏み込んでいいのか」
そんな迷いを抱えたまま、次の訪問先へ向かう。
これが、訪問介護で消耗しやすい理由です。

また訪問介護では、
マニュアルにない利用者宅ごとの距離感にも悩まされます。

触れてはいけない物、
暗黙の了解、家族との関係性。
それぞれに合わせ続けることは、想像以上に神経を使います。

さらに、
移動や記録を含めた時間の組み立ても負担になりがちです。

焦りと丁寧さの間で揺れながら、
一人で判断を続ける状態が、心を疲れさせていきます。

だからこそ、
「向いていないのかも」と感じても、
自分を責める必要はありません。

訪問介護は、
自立性が求められる分、
孤立しやすい働き方でもあります。

このカテゴリでは、
訪問介護でつまずきやすいポイントを整理し、
一人で抱え込まないための視点をまとめていきます。

 

6|多職種連携のあるある(情報共有・チーム)

  • 伝えたつもりが伝わっていない
  • 職種ごとに優先順位が違い、噛み合わない
  • 連携の摩擦で疲れ、言い出しづらくなる

多職種連携は、本来「利用者のために協力する仕組み」です。
しかし現場では、連携そのものがストレスになってしまうことも少なくありません。

よくあるのが、
「伝えたつもりが、伝わっていない」
という感覚です。

申し送りで話した。
記録にも書いた。
それでも同じことが繰り返されると、
「もう何を言えばいいのか分からない」と感じてしまいます。

このズレの背景には、職種ごとの優先順位の違いがあります。

介護職は生活全体の安心を重視し、
看護職は医療的な安全性を重視し、
ケアマネは制度や計画のバランスを見ています。

どれも間違いではありません。
ただ、見ている視点が違うだけです。

この前提を知らないままやり取りすると、
「分かってもらえない」
「こちらの大変さが軽く扱われている」
と感じやすくなります。

連携がうまくいかない経験が続くと、
だんだんと言い出しづらくなり、
必要な情報ほど抱え込んでしまいがちです。

多職種連携で消耗しやすいのは、
正しさを通そうとしすぎるときです。

連携では「正しいかどうか」よりも、
相手が判断しやすい形で伝えられているかが重要になります。

背景や理由を添えて共有するだけで、
受け取り方が変わる場面も多くあります。

連携が苦手なのは、能力の問題ではありません。
多職種連携は、慣れと考え方で楽にできるスキルです。

このカテゴリでは、
連携の悩みを個人の責任にせず、
疲れにくい捉え方や関わり方を整理していきます。

 

7|新人介護職のあるある(慣れるまでの壁)

  • 質問したいのに聞くタイミングがつかめない
  • ミスが怖くて動けなくなる
  • 周りと比べて自信がなくなる

新人の時期は、分からないことだらけで当たり前です。
それでも現場では、「聞いていいのかな」と迷う場面が続きます。

忙しそうで声をかけづらい。
今さら聞いたら怒られそう。
そんな気持ちから、質問のタイミングを逃してしまうことも少なくありません。

分からないまま動くのは不安。
でも、ミスをするのも怖い。
その結果、立ち止まってしまい、自分を責めてしまう人も多いです。

周りの先輩がテキパキ動いているのを見ると、
「自分だけできていないのでは」と感じやすくなります。

けれど、新人期はできないことが前提の時期です。
悩んでいる人ほど、真面目で成長しようとしている証拠でもあります。

このカテゴリでは、新人なら誰もが通る不安や迷いを、
「自分だけじゃない」と感じられる形で整理していきます。

 

8|レクリエーションのあるある(企画・運営)

  • 盛り上がらない・反応が薄い
  • ネタ切れで準備がつらい
  • 安全配慮と楽しさの両立が難しい

レクリエーションを準備しても、
思ったほど盛り上がらず、反応が薄く感じることはよくあります。

「つまらなかったのかな」と不安になったり、
毎回のネタ探しや準備が負担になる人も少なくありません。

さらに、安全への配慮を考えると、
思いきった内容ができず悩む場面も出てきます。

実はレクは、盛り上げようと頑張りすぎないほうが、
参加しやすくなることも多いものです。

このカテゴリでは、
「どう楽しませるか」より「どう参加しやすくするか」に視点を置いて、
レクの負担を軽くする考え方を整理していきます。

 

「向いてない」ではなく、状況がしんどいだけのことも多い

介護の悩みは、あなたの資質の問題ではなく人手配置・役割・関係性・利用者状況の影響を受けます。
つまり「悩む=ダメ」ではなく、真面目に向き合ってきた証拠でもあります。

  • 悩みがあるのは、現場を良くしたい気持ちがあるから
  • 経験が増えると、悩みは「ゼロ」ではなく「形が変わる」
  • 一人で抱えるほど悪化しやすいので、言語化が大事

このQ&Aを「悩みを言葉にする補助ツール」として使ってみてください。

介護現場あるあるQ&A


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