
※この記事は「記録・報連相・多職種連携」に関する介護現場あるあるQ&Aの一つです。
介護の現場で避けて通れないのが、
利用者さんのご家族からのクレーム対応です。
「強い口調で言われて萎縮してしまった」
「何をどう返せばいいのか分からず、頭が真っ白になった」
「対応後も気持ちを引きずってしまう」
そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
家族からのクレームは精神的な負担が大きく、
苦手意識を持ってしまうのは自然なことです。
この記事では、家族からのクレームに振り回されすぎず、
自分の心を守りながら乗り切るための考え方と対応のコツを、
介護職目線で丁寧に解説します。
① クレームの多くは「怒り」ではなく「心配」から生まれる
強い言葉で訴えられると、
つい「責められている」「攻撃されている」と感じてしまいます。
しかし、多くのクレームの根底にあるのは、
大切な家族を任せていることへの不安や心配
です。
特に、
- 体調変化があったとき
- 説明が十分でなかったと感じたとき
- 情報が家族に届いていなかったとき
こうした場面では、不安が怒りとして表に出やすくなります。
「感情の矛先は自分個人ではない」
と捉えるだけでも、心の負担は少し軽くなります。
② 事実確認より先に「気持ちへの共感」を伝える
クレーム対応でやりがちなのが、
いきなり事実説明や言い訳に入ってしまうことです。
しかし、相手の感情が高ぶっている状態では、
正論や説明はなかなか届きません。
まず大切なのは、
「ご心配をおかけしました」
「不安なお気持ちにさせてしまいました」
といった、感情に寄り添う一言を先に伝えることです。
共感を示すことで、
相手の気持ちは少しずつ落ち着き、
話を聞いてもらいやすい状態になります。
③ すぐに結論を出そうとしなくていい
クレームを受けると、
「その場で解決しなければ」
と焦ってしまうことがあります。
しかし、内容によっては、
- 事実確認が必要
- 上長や他職種との相談が必要
なケースも多くあります。
その場合は、
「確認してから改めてご説明します」
と伝えることは、逃げではありません。
むしろ、誠実な対応として受け取られることが多いです。
④ 改善策は「具体的」に伝える
感情が落ち着いたあとに重要になるのが、
今後どう改善していくのかという説明です。
「気をつけます」「注意します」だけでは、
家族は安心しきれません。
例えば、
- 情報共有の方法を見直す
- 確認の回数を増やす
- 担当者間で共有ルールを徹底する
など、
具体的な行動レベルでの説明を行うことで、
信頼回復につながりやすくなります。
⑤ 一人で対応しないことが大切
家族からのクレームを、
一人で抱え込んでしまうと、
精神的なダメージは大きくなります。
クレーム対応は、
個人ではなく「事業所としての対応」が基本です。
上長や責任者、
場合によってはケアマネジャーと連携しながら、
チームで対応する姿勢を持ちましょう。
「一人で背負わない」ことが、
長く働き続けるためにはとても重要です。
⑥ 対応後は気持ちのケアも忘れない
クレーム対応のあとは、
自分でも気づかないうちに、
心が疲れていることがあります。
対応が終わったら、
- 同僚に気持ちを話す
- 短時間でも休憩を取る
- 「よく対応した」と自分をねぎらう
といった、
気持ちのリセットを意識しましょう。
クレーム対応ができたということ自体、
あなたが現場で信頼されている証でもあります。
⑦ 苦手意識があるのは「真剣に向き合っている証」
クレーム対応が苦手だと感じるのは、
決して能力不足ではありません。
それは、
利用者さんや家族と真剣に向き合っているからこそ
生まれる感情です。
完璧な対応を目指す必要はありません。
大切なのは、誠実であること、
そして一人で抱え込まないことです。
まとめ:クレーム対応は「共感・具体性・チーム対応」が鍵
家族からのクレーム対応で悩んだときは、
次のポイントを思い出してください。
① 怒りの裏には心配がある
② 事実より先に気持ちへ共感
③ その場で結論を出さなくていい
④ 改善策は具体的に伝える
⑤ 一人で抱え込まない
⑥ 対応後は自分の心もケア
⑦ 苦手意識は真剣さの証
あなたの丁寧な対応は、
きっと誰かの安心につながっています。
無理をせず、
チームと支え合いながら、
一歩ずつ乗り切っていきましょう。
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飲食・WEB・デザイン・出版など、様々な業界を経験し、今は日々利用者さんと向き合う現役のケアワーカー。介護にたどり着いたのは、大好きだった祖母の自宅介護がきっかけ。
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