
※この記事は「記録・報連相・多職種連携」に関する介護現場あるあるQ&Aの一つです。
介護の仕事をしていると、
「ケア自体は終わったのに、記録がなかなか終わらない」
「記録を書き始めると、どこから手をつければいいか迷ってしまう」
そんな悩みを感じることは少なくありません。
特に忙しい現場ほど、
記録が後回しになり、結果的に余計な時間がかかってしまう
という悪循環に陥りがちです。
この記事では、介護記録の質を落とさずに時短するために、
現場ですぐ実践できる考え方と具体的な工夫を、介護職目線で詳しく解説します。
① 記録に時間がかかるのは「迷い」が多いから
記録作成に時間がかかる大きな原因のひとつが、
「何を書けばいいのか迷ってしまうこと」
です。
例えば、
- どこまで細かく書くべきか分からない
- 表現が正しいか不安になる
- 書き直しを何度もしてしまう
こうした迷いが積み重なると、
記録そのものが負担に感じやすくなります。
時短の第一歩は、
「考えながら書く」時間を減らすことです。
② 「観察した事実→結論→根拠」の順で書く
記録を整理しやすく、かつ時短につながる基本の型が、
① 観察した事実
② 結論(どう評価したか)
③ 根拠(なぜそう判断したか)
という順番です。
例えば、
- 事実:食事量7割摂取、表情穏やか
- 結論:体調は安定していると判断
- 根拠:食欲あり、会話も普段通り
この順で書くと、
文章構成を考える時間が減り、
読み手にも伝わりやすい記録になります。
「事実」と「評価」を分けて書く意識を持つだけでも、
記録スピードは大きく変わります。
③ よく使う表現はテンプレート化しておく
介護記録では、
毎回似たような表現を使う場面が多くあります。
例えば、
- 「特変なし」
- 「普段と変わりなく過ごされている」
- 「声かけにて対応可能」
こうした表現を、
自分用のテンプレートとしてストックしておくと、
入力スピードが格段に上がります。
紙でもスマホのメモでも構いません。
「迷わず使える言い回し」を増やすことが、時短につながります。
④ 記録前に「今日いちばん伝えたいこと」を決める
記録を書き始める前に、
次の問いを自分に投げかけてみてください。
「今日、いちばん伝えるべきことは何だろう?」
例えば、
- 体調の変化があった
- 新しい訴えがあった
- いつもと違う様子が見られた
この「軸」を決めてから書き始めると、
不要な情報を書きすぎることが減り、
記録全体がコンパクトにまとまります。
すべてを均等に書こうとしないことが、
結果的に時短につながります。
⑤ 完璧な文章を目指さなくていい
記録を書くときに、
「きれいな文章にしなければ」
と意識しすぎると、手が止まりやすくなります。
介護記録で大切なのは、
- 事実が正確に伝わること
- 他職種が状況を把握できること
です。
多少簡潔でも、
要点が押さえられていれば問題ありません。
「伝わる記録」で十分だと考えることで、
心理的な負担も軽くなります。
⑥ 記憶が新しいうちにメモを取る
ケアが終わってから時間が経つほど、
記録を書く際に思い出す作業が増え、
時間がかかりやすくなります。
可能であれば、
- サービス中にキーワードだけメモする
- 印象的な出来事を短く残す
といった工夫をすると、
後で記録を書く時間を短縮できます。
「後でまとめて書こう」よりも、
小さく分けて記録の材料を集める意識が有効です。
⑦ 時短は「慣れ」と「型づくり」で実現できる
介護記録の時短は、
センスや才能ではなく、
型と習慣の積み重ね
で実現できます。
毎回ゼロから考えるのではなく、
- 書く順番を決める
- 使う表現を固定する
- 記録前に軸を決める
この3つを意識するだけで、
記録にかかる時間とストレスは確実に減っていきます。
まとめ:介護記録は「整理・型・割り切り」で時短できる
介護記録に時間がかかると感じたときは、
次のポイントを意識してみてください。
① 迷いを減らすことが時短の第一歩
② 事実→結論→根拠の順で書く
③ 表現をテンプレート化する
④ いちばん伝えたいことを先に決める
⑤ 完璧な文章を目指さない
⑥ 記憶が新しいうちにメモを取る
⑦ 型と習慣でスピードは上がる
記録は、
利用者さんの状態を守り、
チームをつなぐ大切な仕事です。
だからこそ、
無理なく続けられる書き方を身につけて、
日々の負担を少しずつ軽くしていきましょう。
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