
「登録したけど何から見ればいい?」——そんな方のために、ケアラルの効果が最短で出る学び方をまとめました。
本記事では、レベル別のおすすめ講座、週間スケジュール例、学んだ内容を現場で使うコツまで、今日から実践できる具体策を紹介します。
1. 最短で成果を出す「3ステップ学習ルート」
- 基礎を固める(理解):用語・考え方・リスク認識を整理。
例)誤嚥のメカニズム/ポジショニングの基本/不適切ケアとは何か - 手順を体得(手続き記憶):チェックリスト化して再現性を高める。
例)移乗介助の手順/排泄介助の観察ポイント - ケースで応用(判断力):事例動画→自施設の状況に置き換え。
例)嚥下機能が低下した利用者への食事介助プラン
基礎→手順→応用の順で視聴すると、理解が定着しやすく現場変化も実感しやすいです。
2. レベル別おすすめ講座(例)
(A)新人〜1年目
- 誤嚥予防の基本:姿勢・一口量・観察の見るべきサイン
- 移乗・ポジショニング:身体力学/腰痛予防のコツ
- 認知症ケア入門:BPSDの理解と声かけ
狙い:まずは安全・安心に関わる領域から。「事故ゼロ」「腰痛ゼロ」を最初の目標に。
(B)中堅(2〜5年目)
- 口腔ケアの実践:誤嚥性肺炎リスクと日中のルーティン化
- チームケア・記録:観察→記録→共有の精度アップ
- 不適切ケア防止:ありがちなNG例と代替案
狙い:観察力・記録力・連携力を鍛え、現場の質を底上げ。
(C)リーダー・プリセプター
- 教育・フィードバック:OJT設計と声かけフレーズ集
- リスクマネジメント:インシデント分析と再発防止
- 終末期ケア:意思決定支援と家族対応
狙い:個人スキルを越えて、チーム成果を出す視点を養成。
3. 忙しくても続く「週間スケジュール例(30分×3回)」
- 月:通勤・休憩で15分×2回(基礎講座)
- 水:夜に30分(手順・実技系)
- 金:振り返り30分(事例+メモ整理)
合計90分/週でも、1ヶ月で6〜8本の講座を消化できます。
ポイント:「見た直後に3行メモ」を残すと定着度が上がります。
4. 見るだけで終わらせない!現場で使うメモ術
- 3行メモ:①学び ②自施設に置換 ③明日やる1つ
- チェックリスト化:講座の手順を自分の言葉で1枚に集約
- ミニ共有:申し送りで60秒共有(1ポイントだけ)
NG例:長文ノートだけで満足し、現場で試さない → 定着しない典型です。
5. チームで“学習の輪”を作る活用法
- 同じ講座を3人で視聴→休憩室で5分感想会
- 月1の“推し講座LT”:1人3分の学び共有
- ミニKPT:Keep/Problem/Tryをホワイトボードで可視化
個人の学びがチームの標準化につながります。
6. つまずき回避Q&A
Q1. 忙しくて見る時間がない…
A. 15分単位で区切り、通勤・就寝前に分割視聴。
週末にまとめて2時間は挫折のもと。
Q2. 内容を忘れてしまう
A. 視聴直後に3行メモ+翌日1アクション。
週末にメモだけ見返せばOK。完璧主義は不要。
Q3. 自施設に合わない気がする
A. そのまま導入せず、①人②環境③道具の制約に合わせて置換。
小さく試して、良ければ手順書へ昇格。
7. 成長を可視化する「簡易ログ」テンプレ
- 視聴日/講座名/学び1つ/明日の1歩/実施可否(〇△×)
1ヶ月で10行埋まれば十分。面談・昇給時の根拠にも活用できます。
まとめ:小さく始めて、確実に現場を変える
ケアラルは、基礎→手順→応用の順で見て、3行メモ+翌日の1歩を積み重ねるだけで、確実に力になります。
まずは今週、30分×3回から。学びをチームで回せば、現場はもっと良くなります。

飲食・WEB・デザイン・出版など、様々な業界を経てきた現役のケアワーカー。介護にたどり着いたのは、大好きだった祖母の自宅介護がきっかけ。ケアチルでは、現場での視点も交えつつ、これから介護業界に携わろうとしている方、すでに業界にいて岐路に立っている方に向けて、介護業界の情報を分かりやすくお届けします。