実務者研修修了後の働き方とは?就職先・キャリア・年収アップの現実を徹底解説

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実務者研修を修了したあとは、「どんな働き方ができるの?」「キャリアはどう広がるの?」という疑問を持つ方が多いでしょう。
実務者研修は介護職の中級資格として位置づけられ、修了後は仕事の幅が広がるだけでなく、キャリアアップや収入面でも大きなメリットがあります。
この記事では、実務者研修修了後にどんな働き方ができるのか、現場での役割やキャリアパスを具体的に解説します。

実務者研修修了後にできる主な仕事

実務者研修を修了すると、介護職としてより専門的で責任のある仕事を任されるようになります。
特に、以下のような業務範囲が広がります。

① サービス提供責任者(サ責)として働ける

訪問介護事業所においてサービス提供責任者を務められるようになるのは、実務者研修修了者の大きな特徴です。
サ責は、利用者とヘルパーの橋渡し役であり、サービス計画の作成やスタッフの調整などを行う重要なポジションです。

  • 訪問介護計画書の作成
  • 利用者・家族との面談・調整
  • ヘルパーへの指導・教育
  • 介護記録や報告書の管理

責任は重くなりますが、その分役職手当や資格手当が支給され、年収アップにもつながります。

② 介護福祉士国家試験の受験資格が得られる

実務者研修を修了することで、介護福祉士国家試験の受験資格を満たすことができます。
介護福祉士は国家資格であり、合格すれば介護現場でのリーダー職・指導職として活躍できるようになります。

実務者研修はまさに「国家資格への前段階」としての重要なステップです。

③ チームリーダー・ユニットリーダーなど管理職への道

実務者研修を修了して経験を積むと、施設内でチームリーダー・ユニットリーダーといった中間管理職に昇進するケースも多いです。

  • 介護スタッフの教育・指導
  • シフト管理・現場運営
  • 新人職員の育成・面談

こうしたポジションは、単なる介助だけでなくチームをまとめる力が求められるため、実務者研修で学ぶ「介護過程の展開」や「チームケア」の知識が活きてきます。

④ 訪問介護・施設介護など多様な現場で活躍

実務者研修修了後は、活躍できる職場の選択肢も広がります。

  • 特別養護老人ホーム(特養)
  • 有料老人ホーム
  • グループホーム
  • デイサービス(通所介護)
  • 訪問介護事業所

特に訪問介護では、サ責としてのキャリアアップが現実的。
施設では、チームリーダーや教育担当など、マネジメントを意識した働き方も可能になります。

実務者研修修了後の給与・待遇の変化

実務者研修を修了すると、多くの職場で資格手当・昇給の対象となります。
以下は一般的な給与アップの目安です。

資格・ポジション 平均月収 備考
初任者研修修了者 約22万〜25万円 夜勤手当込みの場合
実務者研修修了者 約24万〜28万円 資格手当+責任手当あり
サービス提供責任者 約27万〜32万円 役職手当あり・賞与増額傾向
介護福祉士 約30万〜35万円 資格手当+リーダー職手当

資格手当だけでなく、実務者研修修了者はリーダー候補として昇進機会が増えるのも特徴です。
法人によっては、資格取得費用を補助してくれるケースもあり、修了直後に昇給が行われることもあります。

実務者研修修了者に向いている働き方スタイル

① 正社員として安定勤務

実務者研修を修了していると、介護職の中でも正社員採用率が高まります
責任ある立場を任される一方で、賞与や社会保険などの待遇面が安定します。

また、経験を重ねることで管理職やケアマネージャーへの道も開けます。

② パート・時短勤務でもスキルを活かす

家庭や育児との両立を重視する方は、パート・時短勤務でも十分にスキルを発揮できます。
特に訪問介護では、1日2〜3時間単位の勤務が可能なため、柔軟な働き方ができます。

③ 夜勤専従・高収入を狙う働き方

夜勤専従職として働く場合、実務者研修修了者は1回の夜勤で2〜3万円程度の手当がつくケースもあります。
「短期間でしっかり稼ぎたい」という方には夜勤専従も人気の働き方です。

実務者研修修了後のキャリアアップの流れ

実務者研修はゴールではなく、介護福祉士やケアマネージャーへの通過点です。
以下のように段階的にキャリアを積むことで、専門職としての道が開けます。

介護職キャリアパス図
介護職のキャリアステップ例
  • Step1: 初任者研修修了 → 介護職として現場経験
  • Step2: 実務者研修修了 → サ責・リーダー職へ
  • Step3: 介護福祉士取得 → 専門職・管理職へ
  • Step4: ケアマネージャー・施設長などの上位職へ

この流れを意識して働くことで、5〜10年後のキャリア設計が明確になります。

実務者研修修了後の求人動向

厚生労働省の調査によると、2025年には介護人材が約32万人不足すると予測されています。
特にサービス提供責任者・リーダー職は慢性的な人材不足で、求人倍率も非常に高いです。

求人サイト「介護求人ナビ」「ジョブメドレー」などでも、
実務者研修修了者歓迎」「資格手当あり」の求人が年々増加しています。

つまり、実務者研修を修了していれば、転職・再就職に強い人材として市場価値が高まるのです。

まとめ:実務者研修修了後は「選べる働き方」が増える

実務者研修を修了すると、介護現場での仕事の幅・待遇・キャリアが一気に広がります。
特にサービス提供責任者としての活躍や、介護福祉士への道が開ける点は大きな魅力です。

修了直後から役職や手当がつくケースも多く、スキルと収入の両立を実現できます。
将来的にはケアマネージャーや施設長など、管理職へのキャリアアップも目指せます。

今の仕事を続けながらでも、実務者研修を受けておけば将来の選択肢は確実に広がるでしょう。
介護職として長く働くための「武器」として、修了後のキャリアをぜひ前向きに描いてみてください。

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