介護現場あるあるQ&A｜レクリエーション・日常生活支援編

レクリエーションや掃除・洗濯・買い物支援など、日常生活を支えるケアには細かな気配りが求められます。
ここでは、「レクがマンネリ」「食欲低下」「活動量が少ない」など、現場でよくある課題をQ&A形式で分かりやすくまとめました。
利用者さんの“その人らしい生活”を支えるヒントとして活用してください。

このカテゴリのQ&A一覧

レクリエーションがワンパターンになる…どう改善？

同じ内容が続くと、利用者さんもスタッフ側も飽きてしまいやすくなります。
季節の行事や昔遊び、回想法などを取り入れると新しい会話のきっかけが増えます。
「この方は何が好きだったか」を個別に思い返すことで、レクの幅が広がります。

急に食欲がなくなる利用者さん…原因と対応は？

痛みや便秘、服薬、気温変化など、さまざまな要因が食欲低下の背景にあります。
いつから、どの程度食べられないのかを記録しておくと、医師や家族に伝えやすくなります。
食形態や時間帯の調整で改善することもあるため、小さな工夫を試してみましょう。

入浴を嫌がる…どんな声かけが有効？

「お風呂に入りましょう」では負担に感じても、「さっぱりしてお茶にしましょう」など楽しみを添えると受け入れやすくなります。
時間帯を変えたり、他の利用者さんの入浴後の表情を見てもらうなど雰囲気づくりも効果的です。
不安が強い場合は、ステップを細かく説明して安心感を高めましょう。

部屋が散らかりがちな方への支援、どう関わる？

一気に片付けると「勝手に捨てられた」と感じてしまい、不信感につながることがあります。
利用者さんと一緒に「よく使うもの・使わないもの」に分けながら少しずつ整理するのが安全です。
片付けそのものをレクリエーションと捉え、達成感を共有すると前向きになりやすくなります。

買い物支援が時間内に終わらない…どう工夫？

商品が多く、選ぶ時間が長くなる方もいるため、事前に買い物リストや予算を確認することが大切です。
一緒に目的の売り場を決めてから移動することで、迷う時間を減らせます。
時間内に終わらなかった部分は記録に残し、次回に生かすようにしましょう。

洗濯物がたまりやすい方への支援は？

洗濯機の操作が難しい、干す場所が使いにくいなど、表から見えないハードルが隠れていることがあります。
一緒に手順を確認し、可能であれば動線や収納を工夫することで、負担が減ります。
少しでもできたことを言葉にして伝えることで、本人の意欲につながります。

テレビばかりで活動量が少ない…どう促す？

テレビは安心できる時間である一方で、活動量が少なくなる原因にもなります。
好きな番組の前後に水分補給や体操の時間をセットにすると、自然に活動量を増やせます。
無理に運動を強制するのではなく、「選べる楽しみ」を一緒に見つけていきましょう。

季節の行事準備がバタつく…どう段取り？

直前に準備を始めるとスタッフも利用者さんも疲れてしまいます。
飾り作りや準備作業そのものをレクリエーション化することで、早めに少しずつ進められます。
行事当日から逆算してスケジュールを組むと、バタつきが大幅に減ります。

趣味が少ない方にどうアプローチする？

「何が好きですか？」と聞かれてもすぐに答えられない方は多いものです。
昔の仕事、家事、家族との思い出などを一緒に振り返ると、興味のヒントが見つかりやすくなります。
新しい趣味を押しつけるのではなく、「懐かしいこと」から少しずつ広げていきましょう。

ベッド上で過ごす時間が長い方の活動量UPは？

無理に活動量を増やすと疲労や不安につながるため、まずはベッド上でできる体操から始めるのがおすすめです。
少しずつ座位時間を増やし、本人の体力に合わせて段階的にステップアップしていきます。
医療職とも連携しながら、その人に合った「ちょうどいい活動量」を一緒に探しましょう。

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